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CMOS端末としては出色のデキ~「W31S」ケータイカメラ画質研究ラボ(6/6 ページ)

「W31S」といえば音楽ケータイとして注目だが、カメラ機能も本格的。CMOSセンサー採用機種としては、トップクラスの仕上がりになっている。

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 通常モードではISO500に増感され、1/4秒となった。無理に増感しないようで、暗部は暗いまま残してある。CMOSセンサーは感度が低いため暗部ノイズが多く、暗いところが苦手という印象があるが、それをうまく回避した感じ。夜景モードにすると自動的にフォーカスが無限遠に固定されてしまうので、この距離だとピンボケになってしまうのが残念。

 フォトライトはLEDながらなかなか明るく、ISO250、1/10秒でこれだけ撮れた。このくらいの距離なら十分実用的な明るさだ。

 最後はマクロ。

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 約10センチまで寄れるため、アップで撮ることが可能だ。近すぎてもAFが合ったと判断されてしまい、撮ってみたらピントが後ろに合ってたということもあるのでそこは注意したい。

 この写真もピントの山が1~2センチ後ろにずれてしまった。

CMOSセンサー搭載機としては出色のデキ

 それ以外のポイントとしては、動画。動画はQVGAをサポートしている。ただ、QVGA時は秒8コマ程度になり動きはあまり滑らかではない(*)。動画のフォーマットは3GPP2だ。

*記事掲載後、読者から「明るさによってフレームレートが変わるのでは」とのご指摘をいただきました。編集部で実機テストしたところ、確かに明るい場所ではより高いフレームレートで撮影可能なことが確認できましたので、ここに追記・訂正します。

 全体に、かなりよくできたカメラ機能といえる。使い勝手もCyber-shot的でかなりしっかりしており、デジカメ的に使っても違和感がないのも良い。付属のUSBケーブルでPCと接続するとメディアとして認識されるのも、写真をPCに転送して楽しみたい人にはうれしい点だ。

 画質面でも、CMOSセンサー採用機種としてはトップクラス。下手なCCD搭載機より上だ。じゃっかんコントラストが弱くてメリハリがいまひとつとか、全体に柔らかい感じでシャキッとした絵が好きな人には物足りないとか、気になる点もあるが、ほかのCMOS端末よりは屋外でも屋内でもワンランク上の画質だった。これなら積極的にカメラとして使うのもよいだろう。au端末の中では「W21CA」に次いでお薦めだ。

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