320万画素「903SH」と3G最軽量「703SH」同時レビュー:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/5 ページ)
携帯の世界で最初に「撮れる絵がきれい」と評判を得たのはシャープ端末。シャープの最新モデル「903SH」「703SH」の両方を、同時に取り上げてみる。
順光で光の当たり方が厳しくなく、背景にいろんな色が入っていてバランスを取りやすい構図では703SHもしっかり撮れるのだ。
では個々の端末についてもうちょっと突っ込んでみていこう。
2倍ズームにAF付きと破格な性能の903SH
903SHはボーダフォンのハイエンドモデルにして、カメラ付きケータイとしても最も高性能な部類。320万画素CCDに2倍の光学ズームレンズにAF付きだ。
CCDは1/2.5型の320万画素といいものを搭載している。ちなみに現在、最も売れている500万画素デジタルカメラのCCDサイズが1/2.5型だ。
ディスプレイモニタは902SHと同様、180度くるっと回転してひっくり返せる回転2軸式。こうすることで側面にあるシャッターボタンを使えるようになり、大画面デジカメとして使える。このスタイルにすると自動的にカメラモードに切り替わるので、撮影するときはデジカメ風に、という人はディスプレイをひっくり返すだけでOKというわけだ。側面のシャッターボタンは半押し対応の本格的なもので、ちょっと大きめで押しやすい。
縦位置で撮るときは、センターキーを押すと「AF+撮影」を連続して行う。AFだけを別に行ってフォーカスロックしたいなら、通話開始キーを押してからセンターキー。シャッターを押すタイミングを重視したいなら、まずフォーカスロックしたいところだ。
光学ズームは2倍で2段階。上下のキーで望遠と広角が切り替わる。中間で止めることはできないが、実用面で困ることはあまりないのではないだろう。画像サイズが1200×1600ピクセル以下の場合、まず光学ズームが働いて、そのあとでデジタルズームという順番だ。
撮影距離はワイド側で10センチから、テレ側では50センチからだが、マクロモードにするとレンズはワイド側に固定され、ズームが使えなくなる。ただマクロモードから通常モードに戻しても、光学ズームはオフのまま。これは勘弁してほしい。別途、メニューから光学ズームをオンに直さないといけないからだ。困った仕様だ。
でもよほど近づかない限り通常モードのままで撮れるので、支障はさほどないだろう。
撮影機能は通常のオートとシーン撮影モード。シーンでは人物や逆光、ペット、夜景などが用意されている。
2倍ズームはどのくらいでかくなるのか。先ほどの公園の作例で2倍ズームをかけるとこんな感じになる。
さらに人物を撮るとき、2倍ズームはけっこう有効だ。
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