320万画素「903SH」と3G最軽量「703SH」同時レビュー:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/5 ページ)
携帯の世界で最初に「撮れる絵がきれい」と評判を得たのはシャープ端末。シャープの最新モデル「903SH」「703SH」の両方を、同時に取り上げてみる。
携帯の世界で最初に「撮れる絵がきれい」と評判を得たのがシャープであることは、周知の事実。カシオ端末のカメラ機能がトップクラスになったのは「W21CA」以降の話で、シャープはJ-フォン時代からいち早くカメラ機能に力を入れていた。「写メール」という言葉を定着させたのも、同社の「J-SH53」だったといって過言じゃない。
そんなシャープの最新モデル「903SH」「703SH」が登場した。期待するのが当然というもの。カメラの画質というのはデジカメでもそうだが、個々の製品よりメーカーごとの特徴が出るもの。というわけで今回は、903SHと703SHの両方を同時に取り上げちゃえと思ったのである。
903SHと703SHを比べつつ同時にレビューする
同じメーカー製ということで、メニューのデザインなどには共通点がある。どちらも全画像サイズで縦長の画像を撮る仕様で、縦位置撮影がメインのカメラ機能と思っていい。
ただしスペックを見ると両者は大きく異なる。かたやハイエンド機、かたや普及機。かたや2倍ズームでAF付きの320万画素CCDセンサー、片やパンフォーカスの130万画素CMOSセンサー。もちろんハイエンドのほうが903SHだ。
カメラ性能を普通に考えたら圧倒的に903SHのほうが上なわけだが、実際にどのくらいの差があるのか。画素数が違うだけなのか。気になるじゃないですか。そこで、撮り比べてみた。
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思ったより差が付いた。もちろん同日同時刻(まあ数十秒の差はあるが)に同じ場所で撮った写真である。いくらCCDとCMOSの違いがあるとはいえちょっとびっくり。
903SHのほうはハイエンド機だけあって、すごくきれいで色もしっかりしている。面白いので「W31CA」とも比べてみよう(W31CAは日時は異なるが、天候や時刻は似た環境で撮影した)。
両者の特徴は、微妙な色づくりやディテールの処理に出ている。903SHのほうが、色をこってりと乗せてきている印象だ。背景の木々を比べると分かるけれど、W31CAのほうがナチュラル系で、903SHは強いシャープネスをかけている。だから細かい葉っぱなんかが不自然になってるが、手前のすべり台は903SHのほうがしゃきっとしている。
では続いて903SHと703SHの比較。
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半逆光でちょっと厳しかったが、903SHは青空がきれいに出ているのに、703SHはちょっと濁ってしまった。
だがしかし、703SHも条件がよければけっこう撮れる。
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