トレンドスタイルから噂の端末まで一挙公開:韓国電子展リポート
IT関連の総合展示会「韓国電子展」から、モバイル関連で大規模な展示を行っていたSamsung電子とLG電子ブースの様子を中心にお伝えする。
10月11~15日まで、ソウル市郊外の高陽市にある韓国国際展示場で、IT関連の総合展示会「韓国電子展」が開催されれた。18カ国550社が一堂に会して家電や周辺機器、部品など幅広いジャンルの展示やセミナーなどが開催され、平日でも多くの観覧客でにぎわう展示会となった。モバイル関連では、大規模な展示を行っていたSamsung電子とLG電子を中心にイベントの模様をリポートする。
スリム・コンパクト全盛期
カメラやMP3が携帯電話の機能としてすっかり定着した最近では、それらの機能に加え「スリム」「コンパクト」「ファッショナブル」の3点で差をつけようとする動きが活発だ。また、音楽や写真データを扱うことが多いことからか、外部メモリを搭載するケースが増えている。
こうしたスリム・コンパクト化の波に乗って、スマートフォンも小型化している。特に今回LG電子で展示されていたKC8100は、持った時にややかさばるというスマートフォンならではの難点を解決するようなコンパクトさが特徴だ。現在はSamsung電子が大きく抜きん出ているスマートフォン市場だが、それに対し同社が突きつけた挑戦状ともいえる「Nespot Swing」対応端末となっている。韓国国内では初のMicrosoft Windows Mobile 5.0を搭載、それをQVGA級のタッチスクリーンで操作できる。
海外でも話題の、あの端末が登場
世界で広く活躍するSamsung電子だけに、韓国内だけでなく海外でも利用できる携帯電話や海外向けに作られた携帯電話の展示もあった。
中でも目立っていたのが、最近Samsung電子がBang & Olufsenと共同開発した「Serene」だ。価格が1000ユーロ(約13~14万円程度)もする高級品とあって、さすがに手にとって見ることはできなかったが、その洗練されたデザインは、コンパクトながら強い存在感を放っていた。
その他、Samsung電子では、米国や欧州向けに販売している携帯電話の展示も行っていた。
ユーザにとって待望の携帯電話がお目見え
特定の端末のファンに向けた携帯電話も登場していた。
LG電子ではCDMAとGSMの両方式に対応したPCS端末、「KW920」が公開されていた。LG電子がKTFと共同開発したもので、北米や中国などではCDMA、ヨーロッパなどではGSM方式での利用が可能だ。これまで国内の端末でそのまま海外ローミングができなかったKTFの加入者には朗報といえるだろう。
佐々木朋美
プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。
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