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» 2005年10月17日 18時17分 公開

韓国電子展リポート:トレンドスタイルから噂の端末まで一挙公開

IT関連の総合展示会「韓国電子展」から、モバイル関連で大規模な展示を行っていたSamsung電子とLG電子ブースの様子を中心にお伝えする。

[佐々木朋美,ITmedia]

 10月11〜15日まで、ソウル市郊外の高陽市にある韓国国際展示場で、IT関連の総合展示会「韓国電子展」が開催されれた。18カ国550社が一堂に会して家電や周辺機器、部品など幅広いジャンルの展示やセミナーなどが開催され、平日でも多くの観覧客でにぎわう展示会となった。モバイル関連では、大規模な展示を行っていたSamsung電子とLG電子を中心にイベントの模様をリポートする。

スリム・コンパクト全盛期

 カメラやMP3が携帯電話の機能としてすっかり定着した最近では、それらの機能に加え「スリム」「コンパクト」「ファッショナブル」の3点で差をつけようとする動きが活発だ。また、音楽や写真データを扱うことが多いことからか、外部メモリを搭載するケースが増えている。

(写真左)CYONの「SD280」。コンパクトなスライドフォンで、目だった機能は130万画素のカメラ程度とキュートなデザインで勝負のファッションフォンだ。
(写真右)CYONの「KP4700」は、画面の上にある音楽再生/一時停止ボタンや後ろに反ったコンパクトなデザインが、MP3プレーヤーをほうふつとさせる。外部メモリとしてTrans Flashに対応。音声認識で曲を検索できるということで「Love」というキーワードで探してみたところ、英語の発音がなっていないためか見つけられなかった。ともあれ便利な機能ではある
Anycallの「SPH-V8400」。厚さは15.9ミリで、外部メモリはTrans Flashに対応。また飛行機内で自動的に通信を制限する「エアプレーンモード」を搭載している。エアプレーンモードでは、通話やデータ通信以外の通信以外の機能は利用できる

 こうしたスリム・コンパクト化の波に乗って、スマートフォンも小型化している。特に今回LG電子で展示されていたKC8100は、持った時にややかさばるというスマートフォンならではの難点を解決するようなコンパクトさが特徴だ。現在はSamsung電子が大きく抜きん出ているスマートフォン市場だが、それに対し同社が突きつけた挑戦状ともいえる「Nespot Swing」対応端末となっている。韓国国内では初のMicrosoft Windows Mobile 5.0を搭載、それをQVGA級のタッチスクリーンで操作できる。

(写真左)CYONの「KC8100」。本体の向かって右横に収められるスタイラスはかなり細くて小さいため、やや操作しにくいが、小さなアイコンや狭い範囲も素早くタップし選択できるというメリットも同時に持っているようだ
(写真右)Anycallの「SCH-M420」。Qualcommの「MSM6500」、Intel「Bluverde」(520MHz)といったチップを搭載し、OSとしてMicrsoft PocketPC 2003を採用している。外部メモリはSDカードとなっている

海外でも話題の、あの端末が登場

 世界で広く活躍するSamsung電子だけに、韓国内だけでなく海外でも利用できる携帯電話や海外向けに作られた携帯電話の展示もあった。

 中でも目立っていたのが、最近Samsung電子がBang & Olufsenと共同開発した「Serene」だ。価格が1000ユーロ(約13〜14万円程度)もする高級品とあって、さすがに手にとって見ることはできなかったが、その洗練されたデザインは、コンパクトながら強い存在感を放っていた。

Samsung電子とBang & Olufsenが共同開発した「Serene」。本体左横にあるシルバーの三角形のものが充電器(写真左)


Samsung電子の「SGH-D600」は、世界中で700万台を売り上げた大ヒット作「ブルーブラックフォン」の二代目。GSMおよびGPRS方式の全周波数(850/900/1800/1900MHz)に対応。イヤフォンを実際着けてみると、耳に触れる部分がしなやかで長時間かけても痛くなりにくそうだった

 その他、Samsung電子では、米国や欧州向けに販売している携帯電話の展示も行っていた。

(写真左)「SHG-D307」。写真のように横方向にも、そして通常の折りたたみ端末のように縦方向にも開ける「デュアルフリップヒンジ」と、QWERTYキーボードを備えているのが特徴だ
(写真中)「SCH-i730」は、Microsoft Pocket PC 2003搭載のスマートフォンだ。BluetoothやWiFiにも対応
(写真右)87×44×23.5ミリ(高さ×幅×厚み)、85グラムというコンパクトさの「SGH-E800」

ユーザにとって待望の携帯電話がお目見え

 特定の端末のファンに向けた携帯電話も登場していた。

 LG電子ではCDMAとGSMの両方式に対応したPCS端末、「KW920」が公開されていた。LG電子がKTFと共同開発したもので、北米や中国などではCDMA、ヨーロッパなどではGSM方式での利用が可能だ。これまで国内の端末でそのまま海外ローミングができなかったKTFの加入者には朗報といえるだろう。

(写真左)CYONの「KW920」。キー部分は、Motorolaの「RAZR」のようにメタリックな平面になっている。外国で利用する携帯電話ということで、英韓/韓英辞典も備えている
(写真右)Anycallの人気機種「横本能」シリーズ第3弾、「横本能 III」ことSCH-V700(7月19日の記事参照)。閉じた際に目を引く丸い液晶が印象的だ。256Mバイトの内蔵メモリと外部メモリとしてTrans Flash対応で動画や音楽が楽しめる「大容量マルチメディアフォン」となる


佐々木朋美

 プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。

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