Samsungの発表によると、今年上半期には、国内市場に計27種の携帯電話を販売し、この中で「SCH-V600」が、販売3カ月で42万台という上半期の最多販売記録を達成したことを明らかにした。
今年上半期、Samsungが販売した主な機種には、次のようなラインアップとなっている。最近販売が開始されたばかりの700万画素のカメラフォン「SCH-V770」、3Dゲームフォン「SCH-G100」、国内初のDMB(デジタル放送)フォン「SCH-B100」。W-CDMAフォン「SCH-W120」、Motorolaの「RAZR」に対抗した厚さ14.5ミリの「SCH-V740」(6月13日の記事参照)、動作認識機能により振ってリズムを取って遊べる「ビートボックスフォン」こと「SCH-S310」など、高機能で個性的な端末が盛りだくさんだ。
現在、テレビや街中でもCM映像を頻繁に目にする、Samsung一押しのSCH-S310 |
そんな強豪たちを押しのけ、見事販売数1位に輝いた「SCH-V600(SK Telecom、以下、SKT)/SPH-V6000(KTF)」は、別名「横本能 II」(以下、II)といわれる。機種名よりこの呼び名の方が一般的には認知度が高い。これは昨年に販売され、こちらも販売数1位を記録した「横本能」(以下、I)こと「SCH-V500」の第二弾の製品だ。
Iは2004年「グッドデザイン」大統領賞に輝いた製品で、月5万台以上を売る大ヒットを飛ばしている(12月27日の記事参照)。
その後継機種であるIIは、Iのように画面を横にできる点ではそのままに、Iよりもやや小さく曲線を強調したデザインが特徴となっている。また外部メモリはTrans-Flashに対応しているほか、GPS対応という新たな機能が追加されている。
Samsung広報担当者によると「IIは、SKTとKTFに対応しており、SKTのみ対応だったIに比べると当然販売数は多くなるが、それでもやはり(今回の結果は)この形を好むユーザが多いということを示している。革新的な横のデザインと、Iよりも小さな点が支持を受ける大きな理由」と語っている。
Samsungの携帯電話は、新たな機能や付加価値を付けることによって人々の印象に残る機種が多い。技術力やアイディアがそれを可能としているものと思われる。ただしそれを他メーカが黙って見過ごすわけはなく、すでにスタートを切った下半期にも、よりユニークな端末で王者Samsungに挑戦してきそうだ。そうした意味でも今年も韓国は楽しみな市場となりそうだ。
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