調査順位で見る、韓国ユーザーの携帯観韓国携帯事情(1/2 ページ)

» 2005年06月20日 19時35分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]

 5、6月に入り、いくつかのリサーチ会社から、携帯電話についての調査結果が出されている。その結果を見てみると、韓国ユーザーの携帯観が浮き彫りになってくる。さまざまな角度から、韓国ユーザーの携帯観を見てみよう。

デザインと機能は「SKY」、性能は「Anycall」

 消費者調査専門企業である、Marketing Insightが、最近6カ月間に携帯電話を購入したユーザー1万2033名に対し、自身の端末のデザインや性能、機能について評価してもらった。結果、総合点でトップとなったのはSKYだった。

順位 メーカー 点数
1 SKY(SKテレテック) 763点
2 Anycall(Samsung) 733点
3 Motorola 681点
4 CYON(LG電子) 680点
5 EVER 654点
6 Curitel 637点

 キャリア別では、SK Telecom(以下、SKT)が718点で1位、続いて681点のKTFLG Telecom(以下、LGT)671点と、シェア通りの順位となっている。

 端末のモデル別では、Anycall「SCH-E170」が811点という高得点で1位を獲得。2位も791点の同「SCH-V540」となっている。以下、3位はSKY「IM-7400」(785点)、4位もSKY「IM-7700」(780点)、5位Anycall「SCH-S140」(779点)、6位SKY「IM-8100」(778点)と、AnycallとSKYの独壇場であるほか、これらがすべてSKT向けのスライド端末であるという点から、今の韓国ユーザーの好みの傾向がつかめる。

栄えある1位に輝いた、Anycallの「SCH-E170」。半自動的にスライドするので、通話する際扱いやすい。現在の位置や、GPSを搭載したバスの位置を知ることができるなど、多様な位置情報サービスを提供するNate GPSにも対応している Anycall「SCH-V540」。最大2時間の動画を撮影することができるほか、それを背景画面に設定したり、動画メールを送るなど、動画機能が多彩だ SKYの「IM-7400」。1.1メガピクセルのカメラや、MP3機能を搭載し、100Mバイトのメモリも内蔵している
SKYの「IM-7700」。PictBridge対応で、撮った写真をすぐにプリンタで出力できる。丸くコンパクトなデザインは、手に収まりやすい Anycall「SCH-S140」。高速CPU、MSM6000シリーズを内蔵しており、ゲームを素早い動きで楽しめる。あらかじめ録音した音声だけを認識する、特定話者独立音声認識機能を搭載 SKYの「IM-8100」。中央に1.1メガピクセルのカメラを搭載。PictBridge対応。携帯電話と自分の写真が出力されているプリンタを持った男性の広告は、一時携帯ショップでも目立っていた

 またデザインのみで評価するとAnycall「SCH-S140」(86.6点)が最も高く、機能面ではAnycall「SCH-E170」(83.9点)、性能面ではSKY「IM-7400」(81.4点)がトップを獲得する結果となっている。

 ただしこうした結果が「好きな携帯電話ブランド」に直結するのかといえば、そうではないのかもしれない。価格比較サイトDanawaが、好きな携帯電話について、1237名を対象に投票を行ったところ、Anycallが39%を占め1位を獲得している一方、SKYは17%で3位。2位には、Marketing Insightの調査で4位だったCYONが入り、22%を獲得した。続いてCuritel(13%)、Motorola(3%)とVK(3%)、EVER(2%)という順となっている。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  5. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  6. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  7. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年