「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する

» 2026年03月10日 17時01分 公開
[山本竜也ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 Appleが3月11日に最新スマートフォン「iPhone 17e」を発売します。価格は256GBモデルが9万9800円、512GBモデルが13万4800円です。

 名称からも分かる通り、iPhone 17eはiPhone 17シリーズの1機種という位置付けです。価格はiPhone 17シリーズの中では最も安価で、最下位モデルはギリギリ10万円を下回ります。廉価モデルと呼ぶには少し迷うラインですが、手を出しやすい価格ではあります。なお、iPhone 17eの発表により、AppleのiPhone 16eは販売終了となっています。

 そんなiPhone 17eは、無印のiPhone 17と何が違うのか、何ができて何ができないのかをまとめてみました。

iPhone 17e iPhone 17シリーズの廉価モデル「iPhone 17e」

ディスプレイはやや小さく60Hz ダイナミックアイランドは非対応

 ディスプレイサイズはiPhone 17eが6.1型、iPhone 17が6.3型と、やや小さくなっています。解像度はそれぞれ2532×1170ピクセル(460ppi)と2622×1206ピクセル(460ppi)で、ppiは同じです。

 大きな違いとなるのがリフレッシュレートで、iPhone 17がProMotion技術による最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応しているのに対し、iPhone 17eは60Hzにとどまります。また、iPhone 17には常時点灯ディスプレイが備わっていますが、iPhone 17eは非対応です。輝度についても差があり、標準最大輝度はiPhone 17eが800ニト、iPhone 17が1000ニトです。

 インカメラ回りも異なっています。iPhone 17がダイナミックアイランドを搭載するのに対し、iPhone 17eは従来通りのノッチ(切り欠き)デザインとなっています。

 ダイナミックアイランド非対応の部分も含め、ディスプレイに関しては前モデルのiPhone 16eから変更はないようです。ただし、画面保護に関しては、iPhone 17と同じCeramic Shield 2を採用しています。

iPhone 17e 本体サイズやディスプレイの仕様はiPhone 16eと同じだ

アウトカメラは単眼、カメラコントロールは非搭載

 見た目と仕様上の大きな違いとなるのが背面カメラです。iPhone 17が48MP Fusionと48MP超広角のデュアルカメラを搭載するのに対し、iPhone 17eは48MPの単眼カメラとなっています。

 iPhone 17eのカメラは4800万画素Fusion(26mm相当、F1.6)で、光学式手ブレ補正(OIS)も搭載します。単眼ながら、クロップ処理により1200万画素相当の2倍望遠にも対応します。ただし手ブレ補正の方式はiPhone 17のセンサーシフト式ではなく、通常の光学式です。また、1眼しかないため、空間写真や空間ビデオ撮影には非対応です。

 インカメラは、iPhone 17eが1200万画素、iPhone 17が1800万画素です。iPhone 17のインカメラはセンターフレーム(自動フレーミング)機能に対応している他、超安定化動画、デュアルキャプチャにも対応していますが、iPhone 17eにはこれらの機能はありません。

 また、iPhone 17には側面にカメラコントロールボタンが搭載されていますが、iPhone 17eには非搭載です。アクションボタンはどちらにも搭載されています。

iPhone 17e アウトカメラは4800万画素の単眼仕様だ

チップは同じA19 ただしGPUコア数に差

 プロセッサはどちらもA19チップを搭載しています。ただし、GPUコアの数が異なります。iPhone 17eは4コアGPU、iPhone 17は5コアGPUです。CPUは6コア(高性能2コア+高効率4コア)、Neural Engineは16コアで共通です。

 GPU性能に差はありますが、Neural Engineのコア数は同じなため、Apple Intelligenceの利用では大きな違いはないと思われます。ゲームなどグラフィック負荷の高い用途では、iPhone 17の方が有利な場面が出てくるかもしれません。

iPhone 17e SoCはA19チップだが、iPhone 17と比べるとGPUコアが減っている

MagSafeは両機種対応、最大充電速度に差あり

 前モデルのiPhone 16eで非対応だったMagSafeに、iPhone 17eは対応しました。ただし最大ワイヤレス充電速度に違いがあり、iPhone 17eが最大15W、iPhone 17が最大25Wとなっています。Qi2も同様に、iPhone 17eが15W、iPhone 17が25Wと差があります。

 有線充電は両機種ともUSB-C(USB 2、最大480Mb/s)です。高速充電の速度にも差があり、iPhone 17eが20Wアダプター以上、約30分で50%、iPhone 17は40Wアダプター以上、約20分で50%まで充電できます。

iPhone 17e MagSafeに対応したのが大きなトピックで、Qi2にも対応している

iPhone 17eはLTEバンド11/21に非対応、Wi-Fi 6止まり

 通信関連ではいくつかの違いがあります。iPhone 17eはAppleが独自設計したモバイル通信モデム「Apple C1X」を搭載しています。C1Xモデムは、2025年に発売された「iPhone Air」で採用されたもので、その後iPad Proにも搭載。iPhone 16eのC1モデムと比べて最大2倍高速だとしています。

 LTEのバンド対応にも差があり、iPhone 17eはLTEバンド11(auおよびソフトバンクが使用する1.5GHz帯)とバンド21(ドコモが使用する1.5GHz帯)に非対応です。iPhone 16eも非対応でしたが特段の影響は報告されていません。ただ、利用地域や環境によってはiPhone 17との差を感じる場合もあるかもしれません。

【訂正:2025年3月10日20時40分 初出時、LTEバンドの対応について、C1Xモデムを原因に挙げていましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします。】

 また、Wi-FiはiPhone 17eがWi-Fi 6(802.11ax)、iPhone 17がWi-Fi 7(802.11be)への対応となります。BluetoothはiPhone 17eが5.3、iPhone 17が6です。第2世代UWBチップ、Threadネットワーク技術はiPhone 17のみ搭載で、iPhone 17eには非搭載です。なお、両機種ともeSIMのみ対応で、物理SIMカードスロットは搭載していません。

価格はiPhone 17eの方が3万円安い

 価格の比較は以下の通りです。同じストレージでは、iPhone 17eの方が3万円安くなっています。

256GB

  • iPhone 17e:9万9800円
  • iPhone 17:12万9800円

512GB

  • iPhone 17e:13万4800円
  • iPhone 17:16万4800円

 「3万円の差」をどう捉えるかによりますが、超広角カメラや120Hzディスプレイは不要で、できるだけコストを抑えてiPhone 17シリーズを使いたいという人にはiPhone 17eが向いています。逆に、カメラ性能なども含めて最新のiPhoneの機能をフルに活用したい人には、iPhone 17を選ぶ方が満足度は高くなるはずです。

iPhone 17e iPhone 17eとiPhone 17のスペック比較

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  2. ドコモの通信障害に“AIエージェント”が先手 「SNSの投稿」も常時監視するオペレーションセンターの裏側 (2026年06月10日)
  3. IIJmioのスマホ大特価セール 中古「iPhone SE(第3世代)」が4980円、「OPPO Reno11 A」が9980円など (2026年06月09日)
  4. JR東日本が2027年春から「二次元コード乗車券」を導入 近距離券売機での磁気券は順次廃止へ (2026年06月09日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. iOS 27は「iPhone 11」以降で利用可能 iOS 26から据え置きで過去最大のiPhoneに対応 (2026年06月09日)
  7. 「Pokemon GO Fest 2026:東京」のモバイル通信は快適だった? 初対策の楽天モバイルがピーク時に“最速”も記録 (2026年06月10日)
  8. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【6月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年06月08日)
  9. 「iPadOS 27」発表 Siri AI対応で生産性が向上、スクショから調べ物も可能に (2026年06月09日)
  10. WWDCで「折りたたみiPhone」に言及なしも、Apple版「大画面×AI」に期待できるワケ (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー