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ボーダフォン向けHSDPA、NECとエリクソンが準備進める
NECは商用HSDPAシステムの出荷準備完了。エリクソンはボーダフォンネットワークをHSDPAにアップグレードさせる試験に成功した。
ボーダフォン向けのHSDPAシステムの準備が順調に進んでいる。11月4日、NECとエリクソンは相次いでボーダフォン向けのHSDPAシステムについて発表を行った。
NECは、ボーダフォンと行っていたHSDPAのフィールドトライアルが成功。HSDPAの商用システムの出荷準備が整ったとしている。
エリクソンは、ボーダフォンW-CDMAの商用ネットワークをHSDPAにアップグレードさせる試験に成功した。アップグレードさせたHSDPA基地局は、下り最大3.6Mbps、上り384kbpsに対応するという。
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HSDPAは、W-CDMAを発展させたデータ通信技術。規格としては下り最大14.4Mbpsの速度が可能になっている。ボーダフォンのほか、ドコモが導入を予定しており、ドコモは2006年度早々にも下り3.6Mbpsでのスタートを予定している。
ボーダフォンのW-CDMAネットワークはNEC、エリクソン、ノキアの3社から提供されている。ノキアもHSDPAを2005年度中に商用化する予定だ(4月28日の記事参照)。なおボーダフォン自体は、HSDPAの導入に関して、「なるべく早い段階で提供したい。時期は未定」としている。
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