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NTTグループ再々編は「独占への再回帰」──イー・アクセス
NTT東西とドコモが次世代IPネットワークをシームレスに構築、NTTコムとレゾナントが統合──。NTTグループの再々編に対し、イー・アクセスが批判した。
イー・アクセス会長の千本倖生氏は11月10日に会見し、NTTグループが9日に発表した中期経営計画に関して「公正競争上、極めて重大な問題をはらんでいる」とコメントした。
NTTグループは、NTT東西とNTTドコモが次世代のIPネットワークをシームレスに構築していくと発表(11月9日の記事参照)したことに対し、「98%のシェアを持つNTT東西と59%のシェアを持つNTTドコモが連携すれば、市場の8~9割を独占する巨大ネットワークができる」と批判。
さらにNTTコミュニケーションズとNTTレゾナントの統合についても、「NTTコミュニケーションズはマイラインでシェア6割を持ち、かつ非規制」であり、公正競争上問題を引き起こす可能性が高いとした。
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イー・アクセスは今回のNTT再々編を「明らかに時代逆行。独占への再回帰」だとしており、NTTグループのありかたについてオープンな場での議論が早急に行われることを希望している。
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