NTT対抗軸を――KDDI、パワードコムを吸収合併
KDDIと東京電力は10月13日、通信事業で提携すると正式発表した。両社のFTTH網を相互接続するほか、東電の子会社・パワードコムをKDDIが吸収合併する。固定・携帯・電力を融合した総合サービス網を築き、NTTに対抗できる企業グループを形成する狙いだ。
パワードコムの吸収合併は来年1月1日をめどに行う。合併比率はKDDI 1に対しパワードコム0.032。東電のKDDIへの出資比率は4.81%になる。
パワードコム子会社のドリーム・トレイン・インターネット、フュージョン・コミュニケーションズ、ファミリーネットジャパンは、東電または他社への譲渡を検討。3社の扱いは東電が決める。
NTT対抗姿勢、鮮明に
パワードコムの法人顧客基盤や営業力と、KDDIの固定・携帯通信網、東電のFTTH網・電力網を組み合わせ、NTTグループに対抗できる企業グループにするのが提携の狙いだ。
KDDIのCDN網と東京電力のFTTH網を統合。両社の通信サービスも組み合わせ、価格競争力を高める。KDDIは、東電が今後実施する設備投資の資金の一部を負担。両社のFTTH事業全体の統合も視野に入れる。
電力関連のサービスセットにFTTHサービスを組み込んだり、電力線インターネット(PLC)の提供も検討し、「FMC+E」(Fixed Mobile Convergence+Energy、固定と携帯の融合+エネルギー)サービスを展開するとしている。東電以外の電力各社との提携も視野に入れ、全国規模のNTT対抗軸を構築する構えだ。
会見でKDDIの小野寺正社長は「KDDIのFTTH事業はNTTのダークファイバーを利用しているため、NTTの決めた料金以下にはできない」などとし、東電のインフラを活用してFTTH料金を下げ、サービスの柔軟性を高めたいとした。
東電の勝俣恒久社長は「KDDIと相互補完して、パワードコムを生かしてもらいたい」とコメント。電力と通信を融合した新サービスを展開していきたいと話した。
パワードコムの中根滋CEOは「NTTグループの対抗軸には1社だけではなれない」と、合併を歓迎する姿勢を強調。同社が議長を務める、全国の電力系通信会社の運営組織・Power Net Japanとも協調しながらNTTに対抗していきたいとした。
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