やっぱり、ハマってしまいました──ワンセグ携帯を駆け込み体験:ワンセグ本放送直前レビュー(3/3 ページ)
いよいよ4月1日に本放送が始まる「ワンセグ」。「P901iTV」「W41H」を手に、駆け込みで試験サービスを試してみると……案の定、またしてもハマってしまいました。携帯+ワンセグって、案外イケるかも。
移動中に使ってみると
ワンセグ携帯というからには、やはり移動中に使わねば宝の持ち腐れというもの。そこで山手線、京浜東北線、井の頭線、丸ノ内線、半蔵門線、都営新宿線などの地上/地下鉄路線で利用してみた。地上を走る電車においては、P901iTVもW41Hも、ホイップアンテナを立てればかなり良好な受信状態で、走行中に音声がとぎれることはほとんどない。アナログ放送よりも受信状態はよかった。
しかし地上を走る電車の場合、駅構内に入ったところで画面に大幅な乱れが生じ、音声がストップすることがあった。特に山手線や京浜東北線のように、列車全体をすっぽり覆う形態の駅でその傾向が見られた。地下鉄路線は電波がまったく入らず全滅だ。
タクシーでワンセグケータイを使ってみると、家の固定テレビかと見まがうほどに映像も音声も上質なものだった。アナログテレビもそこそこキレイに映るが、いったんワンセグに慣れてしまうと、どうにも戻る気がしない。
P901iTVの場合、バッテリー持続時間は約3時間20分。2時間55分を過ぎたあたりで一度警告ダイアログが現れたが、「OK」を押すとそれから3時間以上持った。デジタル放送の場合、アナログと違って端末が熱くならないのもいい感じだ。
数日間試した限りでは、受信状態も画質レベルも満足できるものだった。しかし電車での移動中、ここぞ! という場面に映像が乱れ音声がとぎれるのは結構切ない。また地下鉄ではまったく受信できないので、現状では「家/会社にいる間、通勤のために見たい番組を録画しておく」のが、ストレスを感じない使い方である気もする。とはいえ、先のWBCや6月に始まるサッカーのワールドカップのように「真剣勝負をリアルタイムで見たい!」というニーズには十分に応えられる端末だ。
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