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ソニエリの考える「シンプルな使いやすさ」とは――SO702i開発者インタビュー(2/3 ページ)

両面着せかえると、ガラッと印象が変わる「SO702i」。ドコモブランドで9種類、ソニエリブランドで16種類のパネルが発売される。ソニーの考える「シンプルで使いやすい」端末とは、どのようなものなのか? また、ジョグダイヤルを採用しなかった理由についても尋ねた。

外も中も着せかえ――「パネルトラベル」

 残るポイントは“両面着せかえ”。SO702iの最も大きな特徴でもある。「素のときは、飽きのこないシンプルなもの。だけど、パネルを付けるとガラッと変わる、そんな端末にしたかった」(デザイナーの河合真木子氏)

 SO702i用の着せかえパネルは、ドコモから「パネルトラベル」9種類、ソニエリからは「パネルメゾン」16種類がそれぞれ発売される。

 「パネルトラベル」は、スウェーデン、ロンドン、東京の3都市にあるソニーエリクソンのデザインセンターに所属する、7人のデザイナーがデザインを担当している。河合氏は3都市のデザインセンターにそれぞれテーマを与えて、デザインを依頼した。そのテーマとは、スウェーデンが「LOHAS, Slow Life」、ロンドンが「Traditional & Contemporary」、そして東京が「Japanese Modern」だ。数十種類あった候補の中から最終的に絞り込み、商品化したのが9種類のパネルだ。

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 パネルトラベルでは、パネルに対応した着せかえメニューがそれぞれ付いており、パッケージの内側に印刷されているQRコードからソニエリのサイトにアクセスすると、9種類の着せかえメニューをダウンロードできる。「外側だけでなく、中も着せ替えてね、というコンセプト」(ソフトウェア開発担当の長谷川里香氏)

上3つが東京、左3つがスウェーデン、右3つがロンドンのデザイン
端末は白、黒、ピンクの3色だが、着せかえパネルの面積が広いため、パネルを両面付け替えるとガラッと印象が変わる
パネルのデザインに合わせて、それぞれ着せかえメニューが用意されている。写真はスウェーデンデザインの「ムース」。ダウンロードできる着せかえメニューは、アイコンや待受画面、配色などをセットにした「着せかえデータ」と、「Flash待ち受け」の2種類
パッケージの中に印刷されたQRコードを読み取ると、パネルに対応した着せかえデータがダウンロードできるページへ飛べる

レースも貼っちゃいました――パネルメゾン

 ドコモブランドで販売するパネルトラベルに対して、ソニエリが販売するのが「パネルメゾン」だ。無地塗装の「ペイントスタイル」が5種類、絵柄がプリントされた「プリントスタイル」が6種類、布や革などを使った「テクスチャスタイル」が5種類、合計16種類のパネルを揃える。

 テクスチャスタイルは、流行のリボン&レースを付けたものなど、携帯電話らしからぬ素材を使ったものを用意した。「メインターゲットはたしかに若い女性だが、シンプルな端末なので、男性にも使ってほしい。例えば革のパネルなどを付けると、ガラリとイメージが変わる」(河合氏)

ペイントスタイルのうち2種類を使って、表裏で違うパネルを付けてみた例。イタリアとフランスの国旗のイメージ
プリントスタイルの例。3色どの端末でも似合うデザインを目指したという。透明な部分があるパネルでは、端末の色が透けるため、端末の色によってさまざまなイメージになる
テクスチャスタイルの例。左から「レース+リボン」「革+リボン」「革」のパネル。黒い革のパネルを付けると、非常にシブい印象になる
裏側に厚みがあるパネルを付けても良いように、充電器もすき間をあけて設計した

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