検索
レビュー

日本発売も期待の「Xiaomi 14 Ultra」レビュー ライカ品質のカメラだけでなく全方位で満足できる名機だ(1/4 ページ)

Xiaomiから早くもライカ監修スマートフォンの第4弾「Xiaomi 14 Ultra」が登場した。MWC Barcelona 2024でも発表されたが、今回は中国向けモデルを手にする機会を得たので、レビューしたい。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 2023年に発売された「Xiaomi 13シリーズ」はライカとのコラボレーションによって、カメラ性能に大きく磨きをかけたスマートフォンとして中国のみならず、グローバル市場でも注目された。

 そんなXiaomiから早くもライカ監修スマートフォンの第4弾「Xiaomi 14 Ultra」が登場した。MWC Barcelona 2024でも発表されたが、今回は中国向けモデルを手にする機会を得たので、レビューしたい。

進化した可変絞りとレンズ構成 強化したカメラハードウェアが魅力

 業界に衝撃を与えたXiaomiとライカのコラボレーション。2023年のXiaomi 13シリーズは初のグローバル展開も行われ、最上位の「Xiaomi 13 Ultra」はもちろん、価格を抑えた「Xiaomi 13Tシリーズ」も大きく注目された。

 今回のXiaomi 14 Ultraは前作のXiaomi 13 Ultraの後継モデルとして登場し、あらゆる面を強化した。グローバルでは「Lens to Legend」のキャッチコピーが使われ、最強のカメラスマホであることをアピールする1台だ。2月のMWCでは大々的にアピールされ、大きな注目を集めた。基本的なスペックは以下の通り。

  • プロセッサ……Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3
  • メインメモリ……12GB
  • ストレージ……256/512GB/1TB(グローバル版は512GBのみの設定)
  • ディスプレイ……6.73型 2K+ CSOT OLED
  • アウトカメラ……メイン:5000万画素 F1.63-4.0 1型センサー
    超広角:5000万画素 F1.8
    3.2倍望遠:5000万画素 F2.0
    5倍望遠:5000万画素 F2.5
  • インカメラ……3200万画素
  • バッテリー……5300mAh(グローバル版は5000mAh)90W充電、80W無接点充電対応
  • 通信……衛星通信対応(中国版のみ)
Xiaomi 14 Ultra
「Xiaomi 14 Ultra」(中国モデル)を試した
Xiaomi 14 Ultra
本体はレザー調のデザインとなっており、グローバル向けでは黒、白の2色展開だ

 Xiaomi 14 Ultra本体の質感はXiaomi 13 Ultraなどに通じるものがある。カメラ部に向かって出っ張りのある構成や、カメラ部を円形の意匠であしらうなど「カメラ」を意識させる質感だ。本機ではローレット加工も施し、従来よりも高級感がアップした。

 加えてXiaomi 14 Ultraのカメラチューニングは、引き続きライカが監修している。2022年からのコラボも3年目に突入し、より魅力的な写真を簡単に撮れるようにチューニングしている。

カメラは安定のライカクオリティー カメラグリップで「カメラ」さながらの撮影体験

 売りとしているカメラは4眼構成。35mm換算で12mmの超広角、23mmの標準、75mm、120mmの望遠だ。

 今回は光学系にかなり力を入れたと発表会でも示しており、スペック表以外の点も大きくアピールした。メインカメラのレンズはXiaomiらしく8枚レンズに加え、反射防止コーティングが一新されるなど、従来機より大きく改善している。

 Xiaomi 14 Ultraはメインカメラにはソニー製の最新1型センサーである「LYT-900」を採用。市場にあるスマホでは最大のものだ。レンズの開放端がF1.63と明るくなったことでライカの「ズミルクス」を冠するレンズに進化した。今作では、可変絞りも備えており、F1.63からF4.0までソフトウェア併用でフレキシブルに調整できる。Xiaomi 13 Ultraよりも柔軟にボケ量の調整などが可能だ。

Xiaomi 14 Ultra
ズームレンズかつ、明るいレンズのため「VARIO-SUMMILUX」の表記が見られる

 そんなXiaomi 14 Ultraでの作例は以下の通り。今作より、デフォルトのクオーターマークに換算画角が表示されるので、参考にしてほしい。

Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra

 Xiaomi 14 Ultraではスマホらしからぬ柔らかい質感の絵が出る印象だ。13 Ultraと方向性は同じだが、より「深みのある表現」を可能にした。可変絞りの存在や高度なAI処理などを駆使した「エモい質感」の引き立てに寄与している。

 センサーが1型と大型なこともあり、よくも悪くもボケがスマホとしては強めだ。その点、Xiaomi 14 Ultraは可変絞りを備えるので、ある程度パンフォーカスで撮影することも可能だ。ボケすぎて流れるような描写も抑えられる。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る