ライカ監修の「Xiaomi 13 Pro」を試す 安定感抜群、“寄れる望遠”で写真を撮るのが楽しくなる(1/3 ページ)
Xiaomiから発売されたライカ監修スマホの第2弾、「Xiaomi 13 Pro」を試す。1型センサー搭載のハイエンドスマホで、動作もストレスない。さらに「寄れる」望遠カメラを搭載しており、写真を撮るのが楽しくなるスマホといえる。
2022年に発売された「Xiaomi 12S Ultra」はライカとのコラボレーションによって、カメラ性能に大きく磨きをかけたスマートフォンとして注目された。
そんなXiaomiから早くもライカ監修スマートフォンの第2弾「Xiaomi 13 Pro」が登場した。MWC Barcelona 2023でも発表されたが、今回は中国向けモデルを手にする機会を得たので、レビューしたい。
なお、Xiaomi 13 Proは技適を取得していないため、総務省の特例制度を利用している。特例制度では、技適のない海外の端末に対し、所定の届出を行うとWi-FiやBluetoothの通信が可能になる。
ライカとXiaomiがタッグを組んだ、1型センサー搭載スマホ第2弾
Xiaomi 13 Proは1型の大型センサーを採用したカメラ性能重視のスマートフォンだ。本体のスペックは以下の通り。
- プロセッサ:Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2
- メモリ:8GB/12GB
- ストレージ:256GB/512GB
- ディスプレイ:6.73型 2K+ Samsung E5 AMOLED
- アウトカメラ:標準:5000万画素 F1.9 1型センサー、超広角:5000万画素 F2.2、望遠:5000万画素 F2.0
- インカメラ:3200万画素
- バッテリー:4820mAh
- 120W充電 無接点充電対応
画面サイズは6.73型と大型な部類となる。発色のよいE6 AMOLEDパネルを搭載し、画面解像度は2K+となる。画面輝度もピーク時1900ニトと比較的高く、屋外でも利用しやすいものだ。
プロセッサはSnapdragon 8 Gen 2を採用している。今期のAndroid端末向けプロセッサとしては上位となり、高い性能はもちろん、カメラ性能の向上にも大きく寄与している。
搭載メモリは8GBまたは12GBと必要十分だ。冷却性能も向上しており、プロセッサとの組み合わせもあって、長時間のゲームも問題なく遊ぶことができた。
ストレージもUFS4.0規格の高速なものが採用されている。省電力ながら高速の伝送が可能になっており、仮想メモリなどを利用してもパフォーマンスの低下を抑えられているという。
Xiaomi 13 Proを使ってみると、最新ハイエンド機というのもあって動作にストレスは感じない。Snapdragon 8 Gen 2はかなり優秀なプロセッサなのか、本体の発熱も以前に比べて抑えられているように感じた。
例えばゲーム「原神」のような高負荷なコンテンツを1時間ほど続けてプレイしても、「熱い」と感じることは少なかった。優秀なプロセッサと高度な冷却設計が織りなした結果といえる。
高音質なステレオスピーカーは引き続き搭載している。先代と異なり本体上部に独立グリルは備えていないため、クリア感ではやや劣るように感じた。本体スピーカーの音もかなり良好な印象だ。音量が出るよりも「高音質での再生」に力を入れているようだ。
バッテリー持ちについても前作のXiaomi 12 Proからは体感的に大きく向上している。2022年に評価の高かったXiaomi 12S Ultraなどと同等かそれ以上の持ちともいえるものだ。
加えて、独自の制御チップによる充電制御や120Wの高速充電、50Wのワイヤレス充電と10Wのリバースチャージにも対応している。
Xiaomi 13 Proでは120Wの充電に対応している。ソフトバンクがXiaomi 12T Proで訴求している、いわゆる「神ジューデン」と同じ仕様だ。急速充電に対応した充電器も付属する。
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