ライカとコラボした「Xiaomi 12S Ultra」を試す 驚きのカメラ性能、思い出した“あのメーカー”(1/2 ページ)
ライカ監修の1型センサーのカメラを搭載した「Xiaomi 12S Ultra」を入手した。最上位モデルにあたるXiaomi 12S Ultraは、超広角レンズと光学5倍望遠レンズを備える3眼構成だ。撮影してみるとダイナミックレンジの広さに驚かされる。
1型センサー搭載スマホといえば、7月に発売されたシャープの「AQUOS R7」が思い浮かぶが、海を超えた向こうにはもう1つの1型センサー搭載スマートフォンとして、「Xiaomi 12S Ultra」が発売された。今回はこのXiaomi 12S Ultraを入手することができたので、カメラ機能を中心に紹介していく。
なお、今回使用した端末は技適を取得しておらず、日本で電波を発して使用すると電波法違反になるため、フライトモードに設定して使用した。
ライカとのコラボレーションでカメラ性能を大幅に強化
Xiaomi 12S Ultraは7月4日に発表され、1型のセンサーとライカ(Leica)とのコラボレーションが話題を呼んだ機種だ。先立って日本ではシャープよりAQUOS R7が発表されたが、発売時期がほぼ同じとなったことで、興味を示したユーザーも多いのではないだろうか。
スペックは申し分ない。プロセッサにはSnapdragon 8 Gen 1の改良版ともいえるSnapdragon 8+ Gen1を搭載。メモリは8GBまたは12GB、ストレージは256または512GBに設定されている。葉脈からヒントを得た冷却機構を搭載するなど、パフォーマンス維持にも抜かりがない。
ディスプレイは6.73型の有機ELと大型で、120Hzのリフレッシュレートにも対応。本体スピーカーはherman kardonが監修している。バッテリー容量は4860mAhで、67Wでの急速充電や最大50Wの無接点充電、リバースチャージに対応する。
Xiaomi 12Sシリーズ最上位にあたるXiaomi 12S Ultraは、カメラを意識したデザインを取り入れている。本体にはライカのロゴ加えて、レンズはVARIO-SUMMICRONを冠するものを採用している。レザー調の背面デザインとなっているところも、同社のカメラを意識しているように感じる。
ダイナミックレンジの広さに驚き Huaweiスマホに通ずる部分も
ライカ監修で1型センサー搭載とあれば、これは使わずにはいられない。ということで、街に繰り出していくつか撮影してみた。本体プリセットのフィルターを使用したものもあるが、基本的にオートモードで撮影している。
撮影してみるとダイナミックレンジの広さに驚かされる。色の表現はもちろん、奥行き感もしっかり出ていると感じる。
上記のダイナミックレンジに加え、1型と大型のセンサーとF1.9と明るいレンズの関係でボケもキレイに出てくる。
シリーズ最上位モデルにあたるXiaomi 12S Ultraは、超広角レンズと光学5倍望遠レンズを備える3眼構成だ。超広角では周囲の風景をダイナミックに切り取ることができ、5倍望遠は手ブレ補正も優秀で、遠くの被写体もキレイに撮影できる。
備え付けのフィルターを使えばライカらしいモノクロ撮影も可能だ。また、今回の作例につけているライカのウオーターマークは、撮影後に数パターンから選んで編集することができる。
ここまで何枚か撮影してみたが、かつてライカとコラボしていたHuaweiのスマートフォンに近いものを感じた。初期設定ではやや色が濃い傾向だったが、端末内のフィルターを使うことで、Huaweiや同じくライカとコラボしているシャープのスマートフォンのような色味の写真を撮影できる。
チューニング的には見た目に忠実な写真を撮るのではなく、どこかアーティスティックで映えるような感覚の写真になる。誰でも簡単に感性を刺激してくれる写真が撮れるコンセプトは、ライカコラボ後のHuaweiのスマートフォンに通ずる部分だ。
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