ニュース

ソニエリの考える「シンプルな使いやすさ」とは――SO702i開発者インタビュー(3/3 ページ)

両面着せかえると、ガラッと印象が変わる「SO702i」。ドコモブランドで9種類、ソニエリブランドで16種類のパネルが発売される。ソニーの考える「シンプルで使いやすい」端末とは、どのようなものなのか? また、ジョグダイヤルを採用しなかった理由についても尋ねた。

前のページへ |       

ジョグダイヤルは復活しないのか?

カメラの撮影画像はすべて縦向きの設定になっている

 SO702iのソフトウェアは、SO902iとほとんど同じだ。ソフトウェアで手を入れたのは、着せかえメニュー設定の部分(一括で設定を行える)と、カメラ周りくらいだという。

 従来、ソニエリの端末では横撮りを基本スタイルとしており、横を向けて本体側面のシャッターボタンを押す端末がほとんどだった。しかしSO702iでは本体側面のシャッターボタンをなくし、シャッターは決定キーで押すようにしたほか、撮影画像もすべて縦向きに変更した。「クラムシェル型の携帯で写真を撮る場合は、縦で撮るのがやはり携帯らしい撮り方、という意見が多かったたため」(上田氏)

 シャッターボタンが側面にないのには、もう1つ理由がある。「パネルの面積をできるだけ広くするために、側面ボタンはすべてなくした。背面液晶がないのも同じ理由」(竹井氏)

advertisement
パネルの面積を広くし、着せかえがしやすいように、側面にはキーがない
背面液晶の代わりに、不在着信があったときにはパネルを外すときに押すリリースボタンが光る。マクロ切り替えスイッチを挟んで反対側は赤外線受光部

 キーの押しやすさや、液晶の明るさなど「使いやすさ」にこだわったというSO702i。ドコモのソニエリ端末といえば、ムーバの頃はジョグダイヤルがトレードマークになっていた。ソニエリ初のFOMA端末であるSO902i、そして夏モデルのSO702i/SO902iWP+と3機種連続でジョグダイヤルは搭載していないが、今後FOMA端末でジョグダイヤルを搭載する予定はないのだろうか。

 「今後、ソニエリが未来永劫ジョグダイヤルを搭載しない、というつもりはない。ただ、SO702iは『小型で使いやすい』がコンセプト。ジョグダイヤルを搭載することで大きくなってしまってはいけないと判断した。また、十字キーでないとゲームなどはやりにくい、という声があるため、『誰にでも使いやすい』という目的のため今回は(ジョグダイヤルを)外している」(上田氏)

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.