写真で解説する「SH702iS」
902iSシリーズに迫る豊富な機能を搭載した「SH702iS」。21ミリのスリムボディの中にハイエンドモデルなみの機能が詰まっている。
「ブルー」「オレンジ」「ホワイト」のビビッドなボディカラーが目を引くシャープの新モデル「SH702iS」(7月4日の記事参照)。平面を基調とした薄型ボディの背面にはヘアライン加工のアルミパネルがあしらわれ、十字キーやカメラ周り、ダイヤルキー側ボディの周囲にはクロームシルバーのパーツがレイアウトされる。“誰にでも受け入れられる”ことをコンセプトに作られたデザインは、飽きのこないプレーンな仕上がりだ。
文字を背景になじませてのぞき見を防ぐ──プライベートフィルタ
SH702iDには、2.4インチのモバイルASV液晶が搭載されている。前モデル「SH702iD」の2インチ液晶に比べて2割増しの大画面だ。カラーフィルタには改良が加えられ、SH902iSとほぼ同等の色再現性を確保した。
のぞき見防止機能として搭載したのは「プライベートフィルタ」。SH902iSなどに搭載されているベールビュー液晶は、液晶の表面に電気的に偏光フィルタをかけることで、左右両サイドからののぞき見を防いでいるが、プライベートフィルタは、コントラストを下げて画面の内容を見えにくくするというものだ。正面からも見えにくくはなるが、液晶の表示そのものを見えにくくするため視野角を特定しない。そのため、左右だけでなく上下からののぞき見も防げる。
背面のサブディスプレイは、96×26ドットの1インチモノクロ液晶を採用。白い文字が視認性を高めている。ここには時計やiチャネル、着もじ表示のほか、ミュージックプレーヤー利用時には、再生中の曲目なども表示できる。サイドキー操作で表示のオン/オフを切り替えられ、あらかじめ設定すれば常にバックライトオンで表示させることも可能だ。
702ixシリーズの夏モデルの中には、「プッシュトーク」「着もじ」「おまかせロック」「電話帳お預かりサービス」など、主に90xiシリーズで展開していたネットワークサービスに対応した端末もある。SH702iSは、これらの機能に対応しており、フルブラウザや外部メモリ、音楽再生機能なども備えている。大きな違いは、カメラのスペックと1.7GHz帯への対応、FeliCaへの対応、iアプリの容量などといったところだ。またハードウェア面では、IrSimple準拠の赤外線機能を702iシリーズで唯一搭載した端末となる。
メニューや操作体系も、ほとんどSH902iSやDOLCE SLと変わらない。シャープの独自機能であるアクティブマーカーやストックアイコン、「MULTI」ボタンを押せば簡単に呼び出せる「サポートブック&操作ガイドブック」にも対応。メニュー画面を拡大して閲覧できる「ズームメニュー」には、新たに「ボイスレコーダー」「スケジュール」「ブックリーダー」「テキストメモ」の項目が追加されている。文字入力はシャープ製端末では定番の「ケータイShoin4」が引き続き搭載された。
機能・スペック | SH702iS |
---|---|
iチャネル | ○ |
FOMAプラスエリア | ○ |
パケット通信中のテレビ電話切り替え | ○ |
フルブラウザ | ○ |
外部メモリの最大対応容量 | miniSD(最大2Gバイト) |
おサイフケータイ | ― |
プッシュトーク | ○ |
着もじ | ○ |
おまかせロック | ○ |
電話帳預かりサービス | ○ |
カメラのオートフォーカス | ― |
着うたフル | ― |
音楽再生(ノンセキュア) | ノンセキュアAAC |
音楽再生(セキュア) | SD-Audio |
バイオ認証 | ― |
通話からのテレビ電話切り替え | ○ |
QRコードリーダー | ○ |
自動時刻補正 | ○ |
iアプリ容量 | 230Kバイト(本体:30Kバイト/スクラッチパッド:200Kバイト) |
キャラ電 | ○ |
セキュリティスキャン | ○ |
トルカ | ― |
メールの圏内自動送信 | ― |
着メロ和音数 | 64和音 |
ポケベル入力 | ○ |
OS | Symbian |
マクロ切り替えスイッチ | ○ |
コンテンツの外部メモリ移行 | ○ |
バイリンガル | ○ |
3G国際ローミング | ― |
1.7GHz周波数帯対応 | ― |
デコメール署名 | ○ |
赤外線 | ○(IrSimple) |
Bluetooth | ― |
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