MediaFLOを利用したサービス企画などを行う新会社を設立──ソフトバンク
ソフトバンクは7月18日、米QUALCOMMの携帯電話向け放送技術「MediaFLO」を利用した新サービスの企画や技術の調査などを行う新会社、モバイルメディア企画を設立した
ソフトバンクは7月18日、米QUALCOMMが開発した携帯向け放送技術「MediaFLO」の技術調査や、MediaFLOを用いた新サービスの企画をする会社、モバイルメディア企画を設立した。資本金は1000万円で、全額ソフトバンクが出資する。社長は宮川潤一氏。
MediaFLOは、携帯電話向けに特化したさまざまな特徴を持つ放送技術だ。テレビの1チャンネル分の周波数(6MHz)を利用すれば、H.264ベースのコーデックを用いた、QVGA(320×240ピクセル)/30fps程度のビデオストリームを最大20チャンネルと、aacPlusコーデックの音声ストリームを最大10チャンネルリアルタイムで放送できるほか、一定間隔で動画コンテンツを端末に配信するクリップキャスト、端末に向けた一斉情報配信が行えるIPマルチキャストなどのサービスが提供できる。
米国では2006年末頃に米Verizon Wirelessがサービスを立ち上げる予定で、着々と準備が進められている(2005年12月2日の記事参照)。
ちなみにKDDIとクアルコムジャパンも、2005年12月27日付けでMediaFLOを用いたサービス提供の可能性や、ユーザーの利便性向上などについて検討する企画会社、メディアフロージャパン企画を設立している。こちらはKDDIが80%、クアルコムジャパンが20%出資しており、au海外事業企画部長の増田和彦氏が社長を務める(2005年12月22日の記事参照)。
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