なぜスマホの身分証写真アップロードで画像エラー? iPhoneの“HEIC形式”やサイズ制限で困らないためには(1/2 ページ)
スマホで完結するはずのオンライン手続きで、身分証のアップロードに失敗した経験はありませんか。iPhone特有の「HEIC」形式や行政サイトの厳しい容量制限など、意外な落とし穴と具体的な解消法を解説します。
昨今、さまざまな手続きがオンラインで行えるようになってきた反面、PCを使うことが前提になっていて、スマートフォンだけで処理を完結しづらいケースも目につくようになった。
例えば、スマホのアウトカメラで身分証明書や顔写真を撮影してアップロードしようとした時に、写真が独自の圧縮形式で保存されたり、解像度やファイルサイズが大きすぎて、そのままではWebフォームに弾かれてしまう──。そんな嘆きがSNSで話題にもなった。
そうしたケースに対して、そもそもどのようなポイントに注意すべきか、どのように対処すべきかを整理したい。
Webフォームにはどのような制限がある?
オンライン手続きのWebフォームで送信する画像には、どのような制限があるのだろうか。場面によって異なるので、具体的なヘルプページの記載を確認してみよう。
民間サービスの例として、PayPay銀行における書類アップロードのページを確認してみた。この場合、アップロード可能な画像ファイルは1ファイルにつき6MBまで、さらにファイル形式はJPEG、JPG、PNGと指定されている。
例えば、iPhoneの最新世代である「iPhone 17」のカメラで撮影した画像(24MP解像度での通常撮影)について、データ容量の目安を示すならば、1枚当たり2〜4MB(※データ容量は撮影した画像によって異なる)といったところ。上述したWebフォームにおける6MBというのは、妥当な制限値といえる。
ただし、iPhoneのカメラで撮影した写真には、デフォルトで「.HEIC」という拡張子が使われる点に注意だ。ファイル形式をJPEGにするには、「設定」アプリの「カメラ」の項目から、「フォーマット」で「互換性優先」を選択した上で撮影するか、撮影後の拡張子の変換処理などを行う必要がある。
一方、行政サービスの例として、外務省のパスポートのオンライン申請についてのページを確認してみる。
国内からオンライン申請する場合には、600KB(0.6MB)以内のjpgファイルのみがアップロード可能だとされている。先述したPayPay銀行のそれと比べると、ファイルサイズはかなり小さい。
なお、パスポートの例は極端だが、行政系のWebフォームではおおむね2〜3MB程度の制限が設けられる傾向にある。こうした場合、スマホのカメラの仕様や撮影の条件などによっては、データサイズが超過することもうなずける。
ちなみに、日本年金機構のヘルプページにある「(Q)マイナポータルを利用して電子申請する際にスマホで撮影した書類の画像を添付できますか。」をみてみると、「(A)JPEG形式(拡張子:jpg)またはPDF(拡張子:pdf)形式を添付することができます。※iPhoneで撮影した画像の一部はheic拡張子で保存される可能性があるため、撮影前に設定を変更するか、撮影後に上記の拡張子に変更してください。」とのみ記載されている(出典:日本年金機構)。
このように、ヘルプページだけでは事前に規定のデータサイズを把握しにくいケースも見受けられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
iPhoneに「マイナンバーカード」を載っけてみた 実践して分かった注意点もチェック
iPhoneにおいて「マイナンバーカード」を搭載するサービスが始まりました。早速試してみたところ、気を付けるべきポイントも見えてきました。
「iPhoneのマイナンバーカード機能搭載」で何が変わる? Androidとの違いやメリットを解説
マイナンバーカードは、物理的なカードを使った本人確認書類としての機能と、電子証明書を使ったオンラインの本人確認機能を備えている。さらに、マイナンバーカードの機能をスマホに搭載する動きも進んでいる。まずはiPhoneが対応する予定だ。
スマホで「マイナンバーカードの電子証明書」を使うメリットを解説 iPhoneへの対応は?
マイナンバーカードの特徴の1つである電子証明書を使ったJPKI(公的個人認証)を、スマートフォンに搭載する動きが進んでいる。スマホを使えば、物理カード不要で本人確認ができる。ただし、対応する機種やサービスの面で課題が残っている。
マイナンバーカードの「スマホ電子証明書」を使う 注意すべきポイントは?
マイナンバー(個人番号)カードの付加サービスとして、Androidスマートフォンを対象とする「スマホ用電子証明書」の提供が始まりました。実際に使ってみた上で、改めて注意点をまとめてみました。
メルカリで高額スマホを買うのは危険? 多くの“リスク”が潜んでいるワケ
「メルカリ」は、今や多くの人が利用する国内最大級のフリマサービスだ。「ポチッと」購入ボタンを選択する前に、冷静になって立ち止まり考えるべきことはいくつもある。特にiPhoneなどの高級スマートフォンを購入する際には、大きなリスクが伴うのだ。
