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W41CAより若干進化? アウトドアで遊べるカメラ機能──「G'zOne W42CA」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

タフネス&防水が特徴の「G'zOne W42CA」。カメラスペックがほぼ同じである、カシオ計算機製「W41CA」と比較して、かつ防水端末ならではの写り具合などを中心にカメラ機能をチェックしていこう。

G-SHOCK風の円形ディスプレイが特徴的なデザインの、タフネス&防水WIN端末「G'zOne W42CA」。サブディスプレイの上にカメラと撮影用補助ライトを備える。この位置の場合は指で隠してしまうことも少なく、裏面にあるよりは撮影しやすいメリットがある

 今回はカシオ計算機製端末「G'zOne W42CA」のカメラ機能をチェックしていこう。

 前モデルの「G'zOne TYPE-R」はタフネスではあったけれどもWIN端末でなかったし、カメラ機能も128万画素CMOSであり、他機種より若干劣っていた。今回はおサイフケータイ対応ではないものの、カメラ機能は2006年春に登場した「W41CA」と大きく変わらないスペックとなった。これはちょっとW41CAと比べてみなければなるまい、と思ったわけである。

 G'zOne W42CAは、207万画素CMOSセンサー搭載でAF付きというカメラスペックを持ち、スペック的にはW41CAと同等だ。そのためW41CAと同じなのだろうかと想像しつつ撮り比べてみよう。ちなみにW41CAはわたしの私物だ(W41CAのカメラ機能レビューはこちら)

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 では、作例から。おなじみ黄色い象のすべり台と、あずまやである。

W42CA
W41CA

 色合いはほぼ同じだが、ディテールを見るとけっこう違う。W41CAの方がディテールはシャープだが、細かいところが不自然に乱れる印象(とくに背景の葉っぱあたり)。対して、W42CAはシャープさはあまりないが、ディテールの不自然さはそれほど見られない。個人的には新しいW42CAの方が好みだ。

W42CA
W41CA

 こちらの作例も、色合いや露出の具合は見事に同じだ。しかし遠目では差は分からないものの、等倍にして見ると同じようにシャープネスのかかりかたに大きな差が出た。W41CAが明らかに強くかかっている。その分、ファイルサイズも若干大きい。W42CAはシャープ感はないが色あいの不自然さもない。

 では「ベストショット」モードの風景で撮り比べてみよう。

W42CA
W41CA

 これも意外に差があり、驚いた。W42CAはやや青みが強く、緑がきれいに出ている。ディテールも自然だ。

 次は「マクロ」モードで撮り比べる。

W42CA
W41CA

 これはどちらもマクロならではのきれいな写り。ただ全体として、W42CAはシャッタースピードが遅めとなる。W41CAとはカメラ性能も微妙に違うようだ。

 ではW42CAの単独作例をいくつか並べてみよう。

 池にアオサギが来ていたので撮影。フルサイズではデジタルズームが効かないため、構図いっぱいに撮れなかったのは残念だ。そのようなわけで、QVGAサイズに変更し、5倍のデジタルズームをかけてみるとこのように撮れる。


ちょっとマイナスの明るさ補正をかけてある
神社にいた2匹の猫。ひとなつっこいので近寄ってマクロモードで撮影
今度はちょっと引いて通常の撮影

かなり雲が厚かったシチュエーションでの東急世田谷線の踏切にて

 季節柄、なかなかきれいに晴れてくれず、青空のきちんとした作例が撮れなかったのは残念。肉眼ではもう少し雲の切れ間に青空が見え、全体に明るいシチュエーションだったのだが、結果としてはこのような感じとなった。この写りだと、晴天下の、かなり明るい青空下の撮影においてはやや濁った絵になってしまうのではないかと危惧される。

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