音楽機能は使いやすいか──「SH903i」:903iの“ここ”が知りたい「SH903i」編(2)
903iシリーズの中でもサポートする楽曲の種類が最も多い「SH903i」には、内蔵メモリ容量や音楽再生機能の使い勝手に関する質問も多く集まった。
質問:内蔵メモリ容量はどれくらいか
ドコモの端末は、内蔵メモリの容量がスペック表などで明言されていないことが多い。最近のモデルでは、着うたフルなどに対応したこともあって、徐々に内蔵メモリの容量を公表する機種も出てきたが、まだ全機種で公開されるまでには至っていないのが現状だ。
「SH903i」の内蔵メモリ容量は約50Mバイト。SH902iSでは約10Mバイトしかなかったことを考えると大幅増であるが、他社製の端末と比較すると物足りなさを感じるかもしれない。内蔵メモリはメガiアプリ用と割り切り、他のコンテンツは大容量microSDカードを購入してそちらに入れるようにするといいだろう。
ちなみに内蔵メモリはダイナミックメモリ管理を採用しており、静止画や動画、iアプリ、メロディなどの領域をデータ容量に応じて分割して使う。このため特定の用途に一定の容量を割り当てている機種よりも柔軟にコンテンツが保存できる。
質問:オーディオプレーヤーは異なる形式のファイルをすべて再生できるか
SH903iのオーディオ機能は「データBOX」メニューから呼び出す「ミュージック」と、「メディアツール」メニューから呼び出す「SDオーディオ」の2種類がある。
「ミュージック」はWindows Media Audio(WMA)と着うたフルに対応したプレーヤーで、「SDオーディオ」はその名の通りSD-JukeboxやMOOCS PLAYERなどから転送したSD-Audioのみ再生可能だ。見た目はよく似ているが、プレーヤー自体が異なっている。WMAと着うたフルは同一のプレイリストに混在させて再生できるものの、SD-Audioについてはまったく別扱いとなる。
3種類のフォーマットをサポートしている点は魅力的だが、SD-AudioとWMA、もしくはSD-Audioと着うたフルをシームレスに再生することはできないのが残念なところだ。なお、WMAと着うたフルが混在したプレイリストを再生しても、曲が切り替わる際にタイムラグを感じることはない。
質問:閉じたまま音楽再生ができるか
電源投入後一度でもミュージックプレーヤーを起動していれば、右側面にある[カメラ]キーを長押しすることで、閉じたままミュージックプレーヤーを呼び出せ、音楽が再生できる。終了も[カメラ]キーの長押しで可能だ。ちなみに[カメラ]キーで起動できるのはミュージックプレーヤーのみで、SDオーディオプレーヤーを起動することはできない。
操作方法はミュージックプレーヤーとSDオーディオプレーヤーで共通となっており、[カメラ]キーで一時停止/再生が切り替えられるほか、上キーと下キーで音量大/小、早送り/巻き戻しが可能だ。
なおビューアポジションで操作パネルを表示していれば、サイドボタンでパネル上の項目を選んで決定するインタフェースに変わるため、パネル上の全操作が可能になる。
質問:イコライザの種類は? また音楽再生中でもイコライザを切り替えられるか?
ミュージックプレーヤーとSDオーディオプレーヤーに用意されているイコライザは「ノーマル」「ロック」「ポップス」「クラシック」の4種類だ。楽曲の再生中はイコライザメニューを呼び出すことができず、停止時でないと切り替えることはできない。
質問:音楽を聴きながら利用できる機能は? 着信時の挙動は?
SDオーディオプレーヤーによる音楽再生中は、iモード、メール、設定、iアプリ、データBOX、LifeKit、サポートブック、電話帳、メディアツールという、MULTIキーから呼び出せるすべての機能が利用できる。一方、ミュージックプレーヤーで音楽を聴いている状態では、iアプリの起動やデータBOXへのアクセスができなかった。とはいえiモードサイトやフルブラウザでのWeb閲覧や、メールの送受信、ドキュメントビューアでのファイル表示などは音楽を聴きながらできる
音楽を聴いているときに電話/テレビ電話/プッシュトークの着信があった場合は、自動で再生を一時停止して着信音を鳴らして着信を知らせる。通話を終了すると、直前まで再生されていた位置から自動的に再開される。ちなみにメールが着信した場合は、一時停止して着信音を鳴らし、メール着信通知画面を閉じると自動的に再生が再開される。
質問:PCとケーブル接続すると、自動で転送モードが切り替わるか
SH903iをPCとUSBケーブルで接続すると、自動的に通信モードで接続が開始され、待受画面に「USBモード設定」という表示がポップアップする。ここで決定ボタンを押すとUSBモード設定メニューが呼び出せ、必要に応じてUSBモードを「通信モード」「microSDモード(microSDカードリーダとして動作するモード)」「MTPモード(WMAプレーヤーとして曲を転送するモード)」の3つの動作モードを切り替えることができる。
PCとケーブルで接続すれば容易にモードが切り替えられるのはなかなか便利だ。
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