KDDIとソフトバンク、ユニバーサルサービス料7.35円は全額ユーザー負担に
KDDIとソフトバンクモバイルは2007年1月から、1番号あたり7.35円の負担をユーザーに求め、全額をユニバーサルサービス支援機関に支払うと発表した。料金は2007年7月に見直される予定。
KDDIとソフトバンクモバイルは11月24日、2007年1月から「電話のユニバーサルサービス制度」が開始されるのに伴い、1番号あたり7.35円を追加課金し、全額をユニバーサルサービス支援機関に支払うと発表した。
ユニバーサルサービスとは、電気通信事業法第7条で定められた「国民生活に不可欠であるため、あまねく日本全国の提供が確保されるべきもの」として、現在東日本電信電話(NTT東日本)、西日本電信電話(NTT西日本)が適格電気通信事業者として指定を受けて提供している電話サービスを指す。ただ、一部地域ではユニバーサルサービスの確保・維持に必要な費用が不足しており、不足分は他の通信会社全体(固定電話/携帯電話/PHS/IP電話)で費用を応分に負担することになっている。
ユニバーサルサービス維持のための「ユニバーサルサービス料」は、ユニバーサルサービス支援機関(電気通信事業者協会)が総務省に対して申請し、認可を受けた金額をもとに算出される。総務省は11月22日に、補填額153億円を認可した。
金額はユニバーサルサービス支援機関が公表し、半年ごとに見直される。今回発表されたユニバーサルサービス料の7.35円は、2007年1月から6月まで適用されるもので、2006年6月末の電話番号の総数をベースに算定されている。2007年7月から12月までのサービス料は、2007年1月末の番号総数で再度見直される。
KDDIはこれまで「お客さまにご負担いただく方向で検討中だが、詳細は未定」としていたが(10月2日の記事参照)、全額ユーザーに負担を求める。KDDIの利用明細には「ユニバーサルサービス料」として金額が明記され、ユニバーサルサービス料に関する説明も記載される。
なおNTTドコモでは「基本的にはお客様にご負担いただくことになると思うが、まだ具体的にどうするかは未定」(広報部)と話している。
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