ドコモとau、ハンズフリー機能の使い勝手:改めて携帯のBluetooth機能について考える Vol.2(2/2 ページ)
一言にBluetooth対応携帯といっても、各端末で若干機能が異なる。今回は端末を手に持たずとも通話できるハンズフリー機能の使い勝手をドコモの「P902iS」とauの「W44T」で検証する。
着信音はどう鳴るか、着信時の使い勝手はどうか
着信音は、P902iでは設定した着信音がハンズフリー機器でも同じように鳴るのに対して、W44Tは本体も含めてヘッドセット機器接続時専用の電子音のみしか鳴らない。このため「鳴り分け」を活用するユーザーにとっては大変不便である。ちなみにKDDIの東芝製Bluetooth対応端末は一貫してこの仕様。何か特別な理由があるのだろうか。
各ヘッドセットとの接続は「HSP」での接続を用いる場合、大きな違いはない。こちらは本体側の設定というよりはヘッドセット側の仕様により操作性に若干差がある。
本体側の機能で唯一異なるのは着信拒否の設定だ。W44Tでは発信元に着信拒否を告げるネットワークメッセージが流れるのに対して、P902iSは呼び出しそのものをキャンセル(切断)する。動作としてはW44Tの方が親切であると思う。
なおP902iSでは、プラントロニクスの2製品で「HSP」接続が行えなかった。基本的には「HFP」の方がプロファイルとして多機能なので大きな問題ではないが、P902iSの場合、「HSP」での接続はボイスダイヤルと優先接続機能が利用できるというメリットもあるため、これらの機能を利用したい場合にはハンズフリー機器の選択にも注意したい。
ところで、ハンズフリー利用に限定されたことではないが、P902iSは本体側のBluetooth機能のオン/オフがやや面倒である。設定されるショートカットキーを活用したとしても5回のキー操作が必要だ。
もちろん、日々Bluetooth機能を利用するならば常時Bluetooth機能を有効にしておけば面倒はかからないと思うが、例えば「週末、車を運転する時だけハンズフリーでBluetooth機能を使う」などの場合は、普段は無駄なバッテリー消費を防ぐためにBluetooth機能は無効にしておきたい。この点W44Tは、「#」キーの長押しがBluetooth機能のオン/オフ操作に割り当てられており、待受画面からのボタン操作が1回で済むのは便利だ。
- Vol.1:これだけ違う、「P902iS」と「W44T」のBluetooth
- Vol.2:ドコモとau、ハンズフリー機能の使い勝手
- Vol.3:ワイヤレス音楽再生、使い勝手はどう違う?
- Vol.4:結局どちらがBluetoothを満喫できる?
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