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ウィルコム、W-SIM裁判に勝訴
ウィルコムは、HDTから訴訟提起されていた小型通信モジュール「W-SIM」を巡る裁判に勝訴したことを明らかにした。
ウィルコムは12月5日、同社が販売している小型通信モジュール「W-SIM」をめぐってヒューネット・ディスプレイテクノロジー(HDT)から訴訟提起を受けていた「平成18年(ワ)第6108号 特許権侵害差止請求事件」について、ウィルコム勝訴の判決が言い渡されたことを明らかにした。
HDTは3月24日付で、ウィルコムのW-SIMがHDTの特許権を侵害しているとして東京地方裁判所に提訴し、ウィルコムに対しW-SIMの譲渡などの差し止め(W-SIMを利用した端末の販売差し止め)を請求していた(3月24日の記事参照)。対象となる特許はHDTが持つ「電話送受信ユニット及び移動体通信端末」(特許第3048964号)で、移動体端末と電話送受信ユニット(通信モジュール)を分離してとらえるという発想に関するもの。
この裁判でウィルコムは、W-SIMがHDTの持つ特許の技術的範囲に属していないことや、そもそも特許の有効性に疑問があることを主張してきたが、その主張が全面的に認められた。ウィルコムは今後もW-SIMや「WILLCOM SIM STYLE」の普及を始めとする新しいPHS通信サービスのを積極的に推進していくとしている。
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