「SH903i」にメール受信で再起動の不具合――ソフトウェア更新で対応
NTTドコモの「SH903i」に、特定の設定下でメール受信を行うと意図しない再起動が発生するなどの不具合があることが分かった。修正済みソフトによる端末のアップデートで対応する。
NTTドコモは12月15日、シャープ製のFOMA端末「SH903i」に、意図せず再起動したり、「F903i」「D903i」で撮影した画像を表示できないなどの不具合があることを公表した。修正済みのソフトウェアを同日より公開し、ソフトウェアアップデートで対応する。対象は11月末までに製造されたもので台数は約37万8000台。
公表された不具合は、メール受信完了時の画像を表示する「メール受信完了画面」にフラッシュ画像を設定している状態で、次の設定か操作を行なうと電源の再起動が発生するというもの。
- 指定したメールアドレスからのメール着信音を「音声のみのiモーション」、「着うた」、「着うたフル」のいずれかに設定。
- 携帯電話を閉じた状態で、上記の設定を行なったメールアドレスからメールを受信後、30秒以内に携帯電話を開く。
もう1つは、D903iとF903iの不具合(12月11日の記事参照)に関連するもので、
- F903i、D903iで撮影した画像を、サイズ変更などの画像編集を行わずに送信メールに添付した場合、画像を表示させるために必要な情報が不足するため、その画像を添付したメールをSH903iで受信しても画像が表示されない。
という以上の症状。F903iとD903iの不具合については両機種用の修正済みソフトウェアが公開されている。また、SH903iで受信し表示できない画像についても、今回のソフトウェアアップデートで表示できるようになるという。
このほか更新ソフトには、端末をより快適に利用するための内容も含まれている。ソフトウェア更新には6分程度の時間が必要で、更新中は端末を使うことができない。ソフトウェア更新を行う際のパケット通信料は無料。
現在販売されているSH903iではソフトウェア修正が反映されているが、11月以前に製造された端末ではソフト更新が必要。ユーザーにはダイレクトメールを送付するほか、ドコモの故障取扱窓口での対応も行う。更新期間は12月15日から2007年12月31日までを予定している。
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