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2006年、最も売れたケータイは? ソフトバンクモバイル編2006年 年間携帯販売ランキング(2/2 ページ)

ボーダフォンからソフトバンクへ──2006年上半期に日本法人のボーダフォンを買収し、下半期にブランド名称を変更。一転して既存事業者となった同社は、端末から料金プランまで、さまざまな“予想外”を展開した。そんな激動の2006年に最も売れた端末は何だっただろうか。

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2006年は“シャープ製端末”の独壇場

 そんなソフトバンクモバイル2006年の販売ランキングを眺めると、“SH”の型番を持つシャープ製端末が圧倒的に強かった。年間でTOP10中8機種、下半期は同7機種もの端末が入っている。

 “スリム&スクエア・上品・多彩なカラー”の特徴で首位となった705SHに続くのは、こちらもヒットのトレンドを築いた、ワンセグ搭載のアクオスケータイこと「905SH」だ。

 2006年5月に発売された905SHは、ワンセグに加え、液晶が90度回転するサイクロイド型スタイルという独特のギミックを備えた端末。6月をめどに発表するとしていた本機をワールドカップ需要を見込んだためか、前倒しで発売するなど、今考えると同社らしいと納得できるフットワークの軽さを見せて登場した。

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 以来、ワンセグや横向き操作のほか、“ナントカ”ケータイのトレンドもこの端末が発端になった。905SHの後継モデル、“アクオスケータイ 2nd model”こと「911SH」は現在、持ち帰り金額が0円となる販売方法も相まって、販売ランキングの首位を走っている。


ソフトバンク2006年冬モデル。左上から「910SH」「910T」「810SH」「811SH」、「810T」「811T」「705N」「705NK」、「705P」「705SC」「706SC」「X01XT」、「911SH」「XS 707SC」。「705SHワロフスキー・クリスタル・バージョン」(参考)。

“ナントカ”ケータイ──携帯にも呼称・愛称が

 “ナントカ”ケータイという呼称・愛称を持つ携帯には、アクオスのほか「ウォークマンケータイ(W42S)」、「BRAVIAケータイ(SO903iTV)」(ソニー製AV家電ブランド)などがある。

 そのほか国内向けではないが「プラダケータイ」「サイバーショットケータイ」「マクラーレンケータイ」、“チョコレートフォン”ことLG電子の「LG-SV590/KV5900/LP5900」なども存在する。そのほか、“ナントカ”ケータイとは呼ばずとも、「VIERAの~/Qosmioの~/Woooの映像技術を搭載」というような、携帯の機能と製造メーカーの有名なAV/PC系ブランドとを結びつけた特徴を盛り込む端末も多くなっている。

 なお同社は2006年9月から、同時期に発表された第2世代の「iPod nano」とのセット販売も行っており、単体機種とは別に705SH+iPod nano/706P+iPod nanoといったセット版も11月末頃までランキングに登場していた。ソフトバンクモバイルを含めた国内携帯キャリアから国内向けモデルが登場するかはまったく未知数だが、iPodの機能を統合したApple製の携帯「iPhone」も話題を呼んでいる。

 ソフトバンクモバイルの端末で変わったところでは、705Tの「ガチャピンケータイ」や、ボーダフォン時代に同社がスポンサーを努めていたフェラーリF1チームオフィシャルの「V302SH フェラーリモデル」(2005年)というのもあった。

 ソフトバンクは2007年の春モデルで、色見本のグローバルスタンダード“Pantone”とのコラボ端末として全20色で展開する「PANTONEケータイ 812SH」や、福岡ソフトバンクホークスオフィシャルの「ホークスケータイ」という端末も投入する。“ナントカ”ケータイと呼ぶことにより、その端末の持つ特徴を一言で伝えられるメリットがある。それは、多様な機種の中で選ばれる差別化ポイントにもなるだろう。今年はどのような“ナントカ”ケータイが登場するのだろうか。


ソフトバンク2007年春モデル。左上から「911T」「812SH」「ホークスケータイ」「813SH」、「813SH for Biz」「813T」「706N」「706P」、「コドモバイル812T」「708SC」「X01NK」

 (次回は「ウィルコム編」をお届けします)

2006年 ソフトバンクモバイル週別販売ランキング一覧

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2006年、最も売れたケータイは?

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