韓LG Telecomの「canU」シリーズに、W43Hベースの新端末が登場
韓LG Telecomが、同社の個性派端末シリーズ「canU」に、日立製作所製のW43Hがベースと思われる新端末「canU Canvas」を投入する。
韓LG Telecom(以下、LGT)は、同社の「canU」シリーズに、「canU Canvas」こと「canU 701D」(以下、701D)を投入すると発表した。2月22日から予約販売を開始する。canUシリーズの新端末は、1年以上ぶりの登場となる。
canUシリーズは、LGTの個性派端末シリーズとして有名だ。このシリーズには以前、日本で発売されたカシオ計算機製端末が、韓国向けにカスタマイズされ投入されたりしている(2006年2月の記事参照)。今回発売される701Dのベースとなっているモデルは、カシオではなく日立製作所製の「W43H」だ。
701Dのカメラの画素数は2Mピクセルで、AF機能を備える。内蔵メモリは120Mバイト用意するほか、外部メモリとしてmicroSDメモリーカードが利用できる。ディスプレイは2.6インチでBluetoothに対応している。色は「Canvas White」と「Art Black」の2種類だ。
LGT独自の機能としては、ワンセグの韓国版ともいえる地上波DMBに対応している点が挙げられる。地上波DMB機能では、番組の録画や場面キャプチャーも可能となっている。また、LGTのモバイルバンキングサービス「BANK ON」や、同じくLGTの音楽配信サービス「MUSIC ON」にも対応した。
なお、この701Dの発売に合わせて、2月22日から3月15日まで、LGTは大々的な予約販売イベントも行う。701Dの背面に、韓国の有名アーティスト10人によるオリジナルイラストが描かれた限定バージョン「Art canU」が販売されるのだ。
ケースのデザインは各アーティストごとに10パターンを用意。これら各パターンを5台ずつ、計500台が限定生産される。このうち400台はオンライン予約を通じて先着順で販売され、残り100台は3月の本格販売以降に、イベントなどを通じて市販する予定だ。
ちなみにデザインに参加しているアーティストは、日本にも輸入されたウサギのキャラクター「マシマロ」作家のキム・ジェイン氏、「食客」「賭博師」など映画化もされた人気漫画を輩出し続けている漫画家のホ・ヨンマン氏、韓国のほかフランスや日本でも個展を開いた経歴のある画家のチョン・ヒョンスク氏など実力派ぞろいだ。
今回の特別イベントについてLGT担当者は「canUは固定ファンやマニアがいる個性派シリーズ。限定バージョンを通じて固定ファンをより喜ばせ、マニアを増やしたいという思いが込められている」と説明した。
ファンの間では「キャンディ」(canUの“キャン”とDMBの“D”を組み合わせた造語)と呼ばれ話題の的になっている701D。数少ない限定版は、こうした熱烈なファンはもちろん、一般ユーザーの関心も高いので、人気の絵柄は品薄になりそうだ。一般販売は3月下旬からとなる。
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