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携帯機器の浸透で公私の境界があいまいに――米調査
「携帯機器を使わないのは就寝時だけ」は27%――ワイヤレス機器から離れられない人が増えているようだ。
携帯電話やスマートフォン、ノートPCなどの使用率が高まるにつれ、プライベートと仕事の境界があいまいになっている――米Yahoo! Hotjobsが4月5日、報告した。
調査は、ワイヤレス機器を使用する、企業で働く900人以上を対象にオンラインで実施。回答者の65%は男性、35%は女性だった。
Yahoo!によると、回答者の75%は仕事でもプライベートでも同じくらい携帯機器を使用すると答えた。仕事から離れれば携帯機器はまったく使わないのはわずか8%で、就寝時以外は肌身離さず持っている人が27%に上った。
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また61%は、携帯機器が自由な時間を増やしてくれていると感じている。65%はオフィス以外の場所で働くなど、より柔軟なスケジュールを実現させてくれると答えた。48%は家族や友人と過ごす時間を増やすとし、70%は生産性が向上したと答えている。
しかしその一方で、26%は携帯機器があるために、会社にずっと束縛されている気がするという。23%は、プライベートの時間でも仕事関係のメールや電話がかかってきて邪魔されるとし、33%はメールやIMで意思疎通するのは、面と向かって話すより難しいと感じている。
Yahoo!は携帯機器がときには私生活と仕事の境界線維持を困難にしているとした上で、仕事を背負い込み過ぎず、できないことには「ノー」という、優先順位をつける、予定を入れ過ぎない、楽しみやリラックスする時間を組み入れる、などのアドバイスをしている。
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