ビクター、携帯へ曲転送できるメモリミニコンポ「Memory COMPO」
日本ビクターがフラッシュメモリ搭載ミニコンポ“Memory COMPO”の新製品を発表。WMA対応携帯へ曲を転送できるほか、パケット通信を利用しての楽曲名取得も行える。
日本ビクターは8月8日、フラッシュメモリを搭載したミニコンポ“Memory COMPO”の新製品「UX-GM70-B/-S/-W」「UX-GM50-S/-W」「RD-M1-B/-P/-S/-W」を9月下旬より順次販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格はMDデッキを搭載した「UX-GM70-B/-S/-W」が5万円前後、「UX-GM50-S/-W」が4万円前後、オールインワン(ラジカセ)タイプの「RD-M1-B/-P/-S/-W」が3万5000円前後。
新製品はいずれも1Gバイトのフラッシュメモリを搭載、CDやMDなどから曲をフラッシュメモリへ録音して再生できるほか、マスストレージクラス対応のポータブルオーディオプレーヤーや携帯電話への転送も行える。同様の機能を持った製品は既に同社から投入されているが(関連記事)、WMA対応携帯電話への転送へ対応したのは本製品が初となる。転送に対応する機種はNTTドコモのWMA対応の904/903/704/703シリーズ(一部)に限られ、携帯電話側からコンポへの再転送はできない仕様となっている。
携帯電話(各社3G携帯電話)を接続することで、楽曲情報をGracenoteのサーバからパケット通信で取得する機能も搭載する。CDDBではなくアナログの波形を分析することでマッチングを行う「Magic Sync」による解析が行われるため、CDはもちろん、MD(UX-GM70-B/-S/-Wのみ)やラジオ、外部入力から録音したデータに対しても対応できる。なお、LAN端子は用意されておらず、楽曲名の取得は本機能を利用するしかない。
録音形式はMP3/WMAで、それぞれHQ/SP/LPの3段階に録音音質を調節できる。ビットレートはMP3 HQが192kbps、MP3 SPが128kbps、MP3 LPが64kbps。WMA HQが128kbps、WMA SPが96kbps、WMA LPが64kbpsaで、最大で約480曲が内蔵メモリに録音可能だ(WMA LP/1曲4分で計算)
録音ファイルはフォルダにより管理が行え、録音時に指定した7色のディスプレイカラーと連動した録音フォルダをその色で呼び出せる。そのため「アーティストAはブルー」「ロックはレッド」といった利用が可能になり、操作性が向上している。4行表示のディスプレイは漢字表示にも対応している。
そのほか、最大で過去2分間をさかのぼってラジオ(ライン入力にも対応)を録音する「スナップショット」機能を搭載するほか、前面にはSDカードスロットが用意されており、最大で2Gバイトまでのカードを利用しての容量拡張が行える。オールインワンタイプの「RD-M1-B/-P/-S/-W」には、聴いている場所にあわせて音像位置を変更できる「サウンドシューター」機能も搭載する。
2ウェイバスレフ型のスピーカーを組みあわせる「UX-GM70-B/-S/-W」「UX-GM50-S/-W」の実用最大出力は20ワット×2、本体サイズはいずれも165(幅)×200(高さ)×299(奥行き)ミリ、4.3キロ(UX-GM50-S/-Wは3.9キロ)。「RD-M1-B/-P/-S/-W」のサイズは430(幅)×165(高さ)×250(奥行き)ミリ、4.6キロ。
なお、プロモーションについては引き続きリア・ディゾンさんを起用。「メモリーが音楽を自由にする。MUSIC FREEDOM」のキャッチコピーの元でテレビCMなど各種プロモーション活動を行う。
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