携帯は「安くなったら買う」──“商戦期の狭間”のユーザー心理も複雑:携帯販売ランキング(8月27日~9月2日)(2/2 ページ)
夏商戦を終え、夏休みも終わったことで携帯の売れ筋はどう変化してくるだろうか。それとも動きが止まるだろうか。そして、9月17日の敬老の日を前にした“親商戦”で売れる端末は何か。早速、今回のランキングをチェックしていこう。
順位の変動少なく、ランキングは穏やかに
auの販売ランキングは今回、さらに動きがなくなっている。今回は1位から8位まで前回と同じで、9位と10位が入れ替わるのみの結果となった。
首位はシャープ製の回転2軸ワンセグ「W52SH」が獲得。本機の連続首位記録はこれで「8」に伸びた。夏商戦期におけるauの2007年夏モデルで最も売れた端末に成長したといえそうだ。
続いて2位にカシオ計算機製の“防水ワンセグ”「W52CA」、3位に京セラ製の“スリムボディ”「W44K II」、4位に東芝製の“美的ワンセグ”「W53T」、5位に三洋電機製の“ソリッドデザインワンセグ”「W52SA」がランクイン。2006年11月の発売以来、常に一定以上の人気を維持する「W44K」シリーズ(W44K IIはW44Kのカラーバリエーションモデルとして2007年5月に登場)だが、同じ「W44K II」という型番の機種が、秋冬モデル版と思われる機種も確認されるJATE(電気通信端末機器審査協会)の再認定を受けていた。どんな仕様か詳細は不明だが、今後、もう1つリニューアルモデルが出るのだろうか。
さて、“親”需要でドコモは「らくらくホン」シリーズが好調。一方のauは「簡単ケータイ」シリーズの姿が今回も見られない。そろそろ敬老の日(今年は9月17日)需要も佳境に入るが、追い込みはあるのだろうか。
ランキングはやや活発な動き──値下げされたハイエンド旧機種も人気に
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、今回のドコモとauの結果に比べるとかなり活発な動きがあった。
首位は“フルスライド”の「FULLFACE 913SH」が獲得。連続首位記録を「5」に伸ばした。
2位は“AQUOSケータイ 3rd model”「912SH」、3位に全20色を用意する“PANTONEケータイ”「812SH」が入った。前回、初登場で10位に入った“スリム&コンパクト”のスライド端末「816SH」は一気に5位へ浮上。“フルコーディネート”「fanfun. 815T」のすぐ後ろに付けた。
そのほか、500万画素CCD+光学3倍ズーム+VGA液晶搭載の“最強デジカメケータイ”「910SH」(2006年秋冬モデル/2006年11月発売)が前回のランク圏外から大きく順位を上げ、8位に返り咲いた。
910SHは9月に入り、かなり値下げされた。例えばソフトバンクモバイルショップでは2007年9月初旬現在、8xxシリーズの「810SH」や「811SH」と同水準の価格で販売されている。“デジカメ”を強く意識した機種として最近は、auの「EXILIMケータイ W53CA」がそこそこ好調(auランキング8位)だが、カメラスペックは劣らないハイエンド機種の910SHにかなり割安感が出たことで、人気が再燃したと思われる。
2007年上半期、最も売れたケータイは?
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2007年の夏商戦が終わり、夏の新機種はおおむね出そろった。携帯各社は9月の敬老の日需要を見込む「親向け」端末をプッシュし始め、らくらくホン、簡単ケータイ、「追加支払い0円、家族との通話0円」端末などの人気が高い反面、「そろそろ次」という声も上がってきたようだ。- 「親向け」市場は意外に大きい?──らくらくホンや“追加支払い0円”の簡単携帯が人気
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