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“が”の付く名前で出ています「それは無理だよ! オオスガさん」──芸者東京エンターテインメント

社名・製品名ともに強烈なインパクトゆえに、何だかよく分からないままに参加者がつい足を止めていた芸者東京エンターテインメントのブース。携帯向けサービス「それは無理だよ!オオスガさん」と一体何なのか探るべく同社のブースを訪問、CEO 田中泰夫氏にオオスガさん誕生秘話(?)を聞いてみた。

 「それは無理だよ!オオスガさん」とは、カメラつき携帯電話の機能を利用し、Webサイトとメールだけで進行できるゲームである。とある事情で「魔王」の下僕となったオオスガ一族の女の子オオスガさんは、日々、魔王から出される無理難題に頭を悩ませている。その内容は「必殺技ポーズをカメラで撮れ!」、「セクシーなコンパニオンを撮影してこい」だの唐突かつ、意味不明なものばかり。オオスガさんを救うために、あなた=プレーヤーが彼女に代わってこれら難問に挑戦していく、というのがゲームの主な目的だ。

 プレーヤーはミッションに合った画像を実際に撮影し、メールやWebサイト上から魔王に送信。送られた画像はリコメンデーション技術(「日常生活における、重要でない事柄への意思決定支援システム」)や、画像処理技術によって採点され、魔王のOKが出ればそのミッションはクリアとなる。ミッションは全部で5つあり、全てクリアすればオオスガさんを魔王の呪縛から解き放てる……らしい。

 田中氏によれば、東京ゲームショウ開催期間中に同サービスのαテストを行い、正式サービスは2008年春をめどに開発を進めるつもりでいたのだが、あまりにも注目度が高いことに驚き、急きょ2007年11月中のサービス開始予定にスケジュールを変更したとのことだ。

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 さて、この一風変わった携帯ゲーム「それは無理だよ!オオスガさん」はどのようにして生まれたのか? ピンクのTシャツに短パン姿のオオスガさんは、元々はPC用のFlashゲームとして企画され、モーションなども現在に比べるとこだわった作りになっていたそうだ。ところが開発を進めるうちに田中氏は、モーションの良し悪しにこだわるよりも、可愛いオオスガさんをいつも持ち歩けるようにしたいと思い始め、携帯向けのゲームへと方向転換を図ったとのことだ。

 今後はPCとの連動部分にも力をいれ、ユーザーが自分の名前、ブログ名といったキーワードを登録しておけば、不定期にオオスガさんがそれらのキーワードをGoogle検索にかけ、「最近ブログ更新してなくない?」などの突っ込みメールが届ける機能の実装や、「オオスガの説教部屋」という名のWebサイト公開などを検討している。

 ちなみに“オオスガ”という名前を選んだ理由だが、これは商品名に含まれる音が与える消費者への影響に関する研究結果を調べたところ、「が」で終わる名前はインパクトが他に比べて強いということで、複数の候補の中からオオスガに決めたそうだ。

当初はこんな感じのミニゲームになるはずだったオオスガさん。
オオスガさんを困らせる魔王様はシルエットのみの出演。どことなくアーティストのJKに似ているのは気のせいか

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