KDDIとエフエム東京、デジタルラジオで放送波ダウンロードのトライアル
KDDIとエフエム東京は9月28日と10月12日、19日に、デジタルラジオの番組と連動し、放送波を通じてゲームや地図データなどを無料で携帯電話に配信する実験を行う。
KDDIとエフエム東京が、9月28日と10月12日、19日に、デジタルラジオの番組と連動して、放送波を通じてゲームや地図データなどを無料で携帯電話に配信する実験を行うと発表した。
実験を行うのは、TOKYO FMのデジタルラジオ701チャンネル「ENERGY」で放送している、最新ヒットチャートをミュージックビデオの動画とともに紹介する番組「Choppaya!」。12時から13時までの生放送と、以降のリピート放送6回で、関連データを携帯向けに配信するほか、データ放送画面から関連サイトへの誘導などを行う。
まず9月28日は、EZチャンネルの「ファミ通ゲームチャンネル」やFlashゲームを配信する。ユーザーが、スタジオでVJ(ビデオジョッキー)が携帯ゲームを楽しんでいる様子を視聴している間に、ゲームなどをパケット通信料を払うことなくダウンロードできる(コンテンツ再生に必要なライセンスを取得する際には通信料が発生する)。
10月12日と19日の2日間は、 番組内で「日本が好きな外国人アーティスト」や「ドライブソング」をテーマにランキングを発表し、それぞれのテーマに合った、ドライブスポット情報などのEZガイドマップを配信する。視聴者はランキングの結果を見ると同時に番組で紹介したエリアの情報や地図データが無料で入手できる(こちらもコンテンツ再生に必要なライセンスを取得する際には通信料が発生する)。
今回の試みは、番組内で紹介した新作映画の予告編ムービーを放送波で配信するような、デジタルラジオならではの放送と通信を連携させたサービスへの取り組みの1つ。KDDIでは、今後も積極的に放送波による実験を実施するとしている。
auのデジタルラジオ対応端末は、現在「W54T」「W52H」「W52T」「W51T」「AQUOSケータイ W51SH」「W44S」の6機種がある。
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