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WiMAX事業はKDDIのMVNOとして展開――アッカ・ネットワークス
WiMAXを使った無線ブロードバンドサービスの開始を視野に、アッカ・ワイヤレスを設立したアッカ・ネットワークス。2.5GHz帯の免許取得はかなわなかったものの、引き続き無線事業の展開に向けた検討を進めるという。
2.5GHz帯を利用する次世代高速無線事業の免許取得がかなわなかった、アッカ・ネットワークスとアッカ・ワイヤレスが、今後の無線事業の展開に関する方針を明らかにした。
アッカ・ワイヤレスは設立時の事業方針説明会で、オープンな水平分業モデルによるWiMAX事業の展開をめざすとし、(1)世界各国で利用可能なサービス(2)パートナー企業との連携による新たな市場の開拓(3)固定系ネットワークと(ADSLや光ファイバー)との連携 を推進する方針だと説明。ほかにも、定額サービスの提供や、1つのIDで複数デバイスを利用できる“1 ID、マルチデバイス方式”を採用するとしていた。
アッカ・ワイヤレスとアッカ・ネットワークスの両社は、これまでの基本戦略を引き継ぎながら、無線事業の開始を目指す考え。ただし、当初の大規模投資を伴うインフラ事業モデルから、小規模投資による付加価値をベースとするサービス事業モデルに転換する。
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WiMAX事業については「認定された事業者から提供されるオープンなMVNOを活用する」としており、モバイルWiMAXで2.5GHz帯に参入するKDDIのMVNOとして無線事業を展開する方向だ。
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