“業界最多”の10機種45色で展開──2008年夏モデルに見るシャープの強み(2/3 ページ)
シャープは6月12日、同社の携帯電話事業の説明会を開催。シャープが携帯電話業界で果たしてきた役割や、2008年夏モデルで取り組んだ最新技術などを紹介した。
2008年夏モデルでの新たな取り組み
携帯キャリア各社から2008年夏モデルとして発表されたシャープ製端末には、こうしたさまざまな取り組みの延長線上にある新しい技術が多数搭載されている。特に目を引くのが、SH906iに搭載されたタッチパネルや、SH906i、AQUOSケータイ SH906iTV、SH706i、SH706iw、AQUOSケータイ 923SHなどに搭載された光TOUCH CRUISERだ。
ドコモ向けの主力端末SH906iは、縦画面+ダイヤルキーという、日本のメール中心の携帯電話文化に根ざした使い勝手を維持しつつ、横画面の使い勝手のよさも追求したシャープの自信作である。縦位置での片手操作が“ホームポジション”のまま快適に行える、光学センサー式の光TOUCH CRUISERで自在なカーソル操作を実現した上で、ディスプレイに直接触れて操作するタッチパネルという、今までのシャープ製端末にはなかった新しい操作感を導入。“縦でも横でも使いやすい”ことを目指した。
一方ソフトバンクモバイルのフラッグシップモデルとして開発したAQUOSケータイ 923SHでは、地図専用キーを用意し、これまで「使いにくい」という意見があったGPSや地図アプリの一層の活用を提案する。923SHでは、キーを押すだけでYahoo!地図と連携し、現在地の情報を表示できる上、関連情報にも容易にアクセスできる。本格的に地図情報を使ってもらうための仕掛けだという。
このほか、より使いやすさを追求すべく、のぞき見防止機能の「プライベートフィルタ」を改善し、かつて好評だった「ベールビュー」に近い、正面からは見やすく、側面からは見えにくい新技術「新ベールビュー」を搭載。上下左右からの視線をブロックし、縦画面、横画面のどちらで使っていてものぞき見を防げる。辞書機能も、単に端末にプリインストールするだけでなく、簡単に他の機能と併用できたり、さらにはネット上の辞書にアクセスしてより詳しい情報を得ることも可能にした。
また、ウェルネスケータイ SH706iwへの脈拍センサーの搭載といった今までになかった取り組みも行っている。SH706iwでは、指を当てるだけで脈拍を測定し、脂肪燃焼に必要なユーザーの運動量などにアドバイスを行う。またAQUOSケータイ 923SHでは、液晶テレビAQUOSの最新モデルで対応した「Yahoo!JAPAN for AQUOS」をリモコンとして操作する機能なども用意。携帯電話の新たな使い方や、シャープならではの家電連携なども提案する。
このほかにも、リフレクトバリアパネル、SVエンジン+、高演色バックライト、ドルビーモバイル、名刺リーダー、トリプルくっきりトークなど、多数のユニークな機能を持つシャープ。同社はこうした独自の機能の採用機種を、順次拡大していくという。
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