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東京駅に「デジタルポスター」登場――裏で携帯電話網が活躍

7月14日、ジェイアール東日本企画が運営する「デジタルポスター」が東京駅八重洲南口コンコースに設置された。時間帯や曜日によって異なる情報を表示できるなど、多彩な表現に対応するのが特徴。この裏で携帯電話網が活躍している。

 7月14日、ジェイアール東日本企画が運営する「デジタルポスター」が東京駅八重洲南口コンコースに設置され、同社がメディア向けの説明会を行った。このデジタルポスターは、7月14日から9月30日(5時から24時まで)まで試験的に公開され、ジェイアール東日本企画では、この結果を反映させた形で本サービスを開始する予定だ。


東京駅八重洲南口コンコースに登場した「デジタルポスター」

 デジタルポスターは、1分ごとに広告が切り替わるデジタル版のポスター。ディスプレイには65インチの縦型液晶(ハイビジョン)を採用し、高精細な静止画像を表示できるという。八重洲口コンコースには、5本の柱に計10面のディスプレイが設置され、行き交う人の目を楽しませていた。

 今回設置されたデジタルポスターの特徴は、表示する広告の意匠や配信スケジュール、動作監視などの情報を、携帯電話網を通じて配信している点だ。これまでのデジタルポスターは有線ネットワークを通じて情報を配信しており、設置にあたっては「工事を含めて約2000万円のコストがかかった」とJR東日本旅客鉄道 事業創造本部の原口壮裕氏。携帯電話網を利用することで、このコストが不要になるとともに、設置場所の自由度が増すという。また、携帯電話網を通じて情報を配信するのを1本の柱のみとし、残りの4本の柱向けには無線LANを通じて配信することで通信コストの削減を図っている。

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 また、ディスプレイには同じクライアントの異なる画像を一度に表示したり、時間帯や曜日によって表示内容を変えるなど、多彩な表現が可能。駅などでは時間帯や曜日によって通行するユーザー層が異なるが、こうした条件下でもニーズに合った情報を配信できるという。

 なお。今回の配信にはイー・モバイルの下り最大7.2Mbpsの携帯電話網を採用しているが、今後はJR東日本が参画するUQコミュニケーションズが提供を予定しているWiMAXなど、他の無線通信網を採用する可能性もあるとしている。


高精細なディスプレイを採用しており、細かい文字もつぶれることなく表示できるという

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