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アドコアテック、7.2Mbps対応のHSDPA通信プラットフォーム開発
アドコアテックが、下り最大7.2Mbpsを実現するHSDPA方式の通信プラットフォームを開発。端末用LSIを開発するパートナー企業にライセンス提供を開始した。
アドコアテックは7月15日、下り最大7.2MbpsのHSDPA方式に対応する「3.5Gデジタル・ベースバンド(DBB)技術」を開発し、端末用LSIを開発するパートナー各社にライセンス提供を開始したと発表した。
今回ライセンスを開始した通信プラットフォームのベースとなるアーキテクチャは、複数の小型DSPを用いることで、高いピーク性能と低消費電力かつ低コストで、高い移植性を実現した。
また、HSDPAのみならず、HSUPAへの機能拡張、スーパー3G/LTEなどの次世代方式とGSMなどの現行方式との統合も視野に入れ、拡張時や統合時の相互干渉を最小限にとどめる構成を採用。さらに、近い将来のサービス開始が想定されている、上り回線の高速化技術であるHSUPA-DBBについても、開発をすでに完了しており、ライセンスの準備を進めているという。
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アドコアテックは、2006年8月に、NEC、NECエレクトロニクス、松下電器産業、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、米テキサス・インスツルメンツが設立した合弁会社(2006年7月の記事参照)。
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