第2回 歩数計で“厳しい現実”を思い知る:「F906i」ロードテスト
「F906i」はモーションセンサーを利用した“歩数計”機能を搭載している。1日の歩数に応じた消費カロリーや脂肪燃焼量が表示されるのだが、会社の行き帰りしか歩かなかった日の消費カロリーの少なさには驚かされる。
ロードテストの初回で触れたように、「F906i」は自分のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできるところが楽しい。この端末を手にした日は、それが面白くてうっかり明け方までいじり倒してしまった。
各種設定時に合わせてセットしておきたいのが“歩数計”機能の詳細。歩数計機能自体は初期状態でオンになっているが、歩幅や体重を設定すれば、さらに精度が上がるようだ。これは「メニュー」→「ライフキット」→「ウォーキングチェッカー」→「ウォーキングチェッカー設定」で設定できる。
歩数データは端末内の機能でも確認できるが、iアプリのウォーキングチェッカーを使えば、履歴をグラフでチェックできるなど直感的に情報を確認できる。
これを使い始めて分かったのが、会社の行き帰り以外に特に出歩かなかった場合、私の1日の歩数は6000歩から7000歩くらいだということ。この場合の消費カロリーはわずか181kcalで、脂肪燃焼量はたった25グラム。おにぎり1つ分くらいのカロリーしか消費されないことになる。もちろん人には基礎代謝があるので、消費したカロリーがこれだけということはないが、目安として見てもこの少なさは驚きだ。「食事を減らしても、なかなか痩せないわけだ……」と、厳しい現実を思い知らされてしまった。
待受画面で、サブディスプレイで確認できる歩数情報
その日に歩いた歩数やトータルの歩数は、待受画面やサブディスプレイでチェックできる。サブディスプレイで確認したいなら、端末左側面のプッシュトークキーを2回押せばいい。
待受画面はプリセット待受画面の「ホワイト」「ミラーブラック」「ミラーレッド」「ウォーキング×フラワー」が歩数の表示に対応。ウォーキングフラワーは、トータルの歩数に合わせて画面上の植物が成長するしかけがユニークだ。また、“F”端末でおなじみのスペシャルモードで表示されるコンテンツ「カロリー」を待受画面に設定すると、その日に消費したカロリーと基礎代謝に応じた食事のメニューをレコメンドしてくれる。
ほかにも、富士通が歩数計と連動したサービスを提供しており、これもなかなか面白い。メールで自動送信した歩行距離で、「東海道五十三次」「富士登山」「秩父札所めぐり」「熊野古道」「おくのほそ道」「四国八十八カ所」といった仮想コースを歩くというもので、歩いた距離に応じて報奨メールが届き、さまざまな特典画像を閲覧できる。こうしたサービスを励みに、ウォーキングするのもよさそうだ。ちなみに筆者は、「おくのほそ道」にするか「富士登山」にするかで迷っている。
勝手にカーソルが動き出す……。こんな時には
ところでF906iの設定中、たびたび“十字キーに触れていないのにメニューがスクロールする”という現象に見舞われた。これは、カーソルキーとして動作する指紋センサーの仕業で、操作中に指が触れたりすると機能してしまう。持ち方や慣れの問題かもしれないが、この機能を煩わしく感じるのであれば、設定を変えるといいだろう。なお、この機能は初期状態でオンになっているが、個人的には使う人がオンに設定した方がいいのではと思った。
設定は「メニュー」→「スイング/時計/入力/他」→「フィンガーポインター設定」で変更可能。一切使わないのであれば「無効」を、フルブラウザとiアプリ利用時のみ使うのであれば「フルブラウザ/iアプリ有効」を選べばいい。
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