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野外イベントでエリアワンセグ――讀賣テレビ、ドコモら5社が実証実験

讀賣テレビ、NTTドコモら5社が、特定のエリア向けにオリジナルのワンセグ番組を提供する実証実験を実施する。野外の音楽イベント「RUSHBALL 2008」と讀賣テレビの夏休みイベント「わくわく宝島2008」の会場付近で、イベントと連動した独自番組を配信する。

エリア限定ワンセグの番組イメージ

 讀賣テレビ、NTTドコモ、日立製作所、日立システムアンドサービス、日立国際電気の5社が、共同でエリア限定ワンセグ放送の実証実験を実施する。

 エリア限定ワンセグ放送は、限られた場所向けにオリジナルのワンセグ番組を配信するもので、今回の実証実験では、讀賣テレビの夏休みイベント「わくわく宝島2008」と、野外の音楽イベント「RUSHBALL 2008」向けに、イベントと連動した番組配信を行う。来場者は手持ちのワンセグ対応携帯電話で番組を試聴可能。視聴にあたってはチャンネルの設定が必要となるが、ドコモ端末向けには2次元バーコードやFeliCaを使って容易にチャンネル設定できる仕組みを用意するという。

 実証実験では、讀賣テレビがワンセグ放送の企画と番組制作、携帯サイトでの動画配信を担当。ドコモは実証実験への企画協力に加え、タッチ&トライ環境の整備やチャンネル設定の仕組みなどを提供する。日立製作所、日立システムアンドサービス、日立国際電気は、各会場向けにワンセグ放送機器やリアルタイムデータ放送送出用のワンセグ放送システムを提供する。

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 なお、わくわく宝島2008の会場では、オフィスビルなどが林立する複雑な空間でエリアを確保するため、IPネットワーク経由でワンセグコンテンツを伝送する新たなアンテナ分岐・拡張方式を導入。また、同会場向けのオリジナル番組は、会場で展開するお笑いライブなどの生放送と事前に制作した番組を織り交ぜた新しいスタイルのものになるという。

 ドコモは同実証実験に参加することで、非サイマル時代の新たなワンセグの利用方法を模索したい考え。


わくわく宝島2008会場の配信エリア

複雑な空間で配信するためのシステム構成



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