写真で解説する「730SC」
ソフトバンクモバイルのプリペイド携帯電話サービス「プリモバイル」専用端末として登場したSamsung電子製の「730SC」。プリペイド用として、最低限の機能を備えたシンプルなストレート端末だ。
コンパクトボディに最低限の機能を凝縮した「730SC」は、サイズが約44.6(幅)×107.9(高さ)×14.7(厚さ)ミリ、重さは約95.9グラムと小型軽量なストレート端末。ソフトバンクモバイルの3Gプリペイドサービス「プリモバイル」専用モデルであり、丸みを帯びたラウンドボディに、130万画素のCMOSカメラ、赤外線通信機能など、必要最低限な機能を搭載している。
長時間稼働を実現する「ロングバッテリー」
730SCのバッテリーは容量が880mAhと、特に大きいものではない。しかし、機能を必要最低限のものに絞り込んだ結果、連続通話時間は約270分、待受時間が約500時間(いずれも静止状態)という駆動時間を実現した。同時発表された大容量バッテリーをするSamsung電子製ハイエンドモデル「930SC OMNIA」と比べても、更に長い待受時間だ。
標準的な外部接続端子を採用
NTTドコモのFOMA端末やソフトバンクモバイルの3G端末など、W-CMDA規格を採用した日本の携帯電話は「ARIB A形式」と呼ばれる共通の外部接続を使っている。しかし、Samasung電子など海外の端末はメーカー独自の端子形状だったため、専用のDCアダプタを使うか付属の変換アダプタを介さないと充電やPC接続ができなかった。
730SCと930SC OMNIAは、Samsung電子端末として初めてARIB A端子を採用し、ソフトバンクモバイルの標準的な充電アダプタを利用できる。もちろん、ドコモのFOMA用アダプタや、サードパーティ製の充電機器もそのまま使えるため、緊急時でもコンビニエンスストアなどで販売されている充電用電池を利用できる。
Yahoo!ケータイには非対応
ソフトバンクモバイルは、PDC(2G)端末によるプリペイドサービスの新規受付を2008年3月31日に終了(2007年12月の記事参照)し、それと前後して2008年2月から3Gプリペイドのプリモバイルをスタートさせた。
これまでプリモバイルには、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「822P」や「705Px」、Samsung電子製の「707SC II」などの通常契約(ポストペイ)用端末が使われていたが、この730SCは純粋なプリモバイル専用モデル。そのため、もとから「Yahoo!ケータイ」に対応しないといった割り切りが見られる。
メインメニューは、カラーテーマをシルバー、バイオレット、グリーン、ゴールド、ピンクの5つのテーマから選ぶことができる。
メニュー表示は5カ国語に対応
プリモバイル利用ユーザーの約1割が外国人である事に配慮して、703SCのメニューは日本語・英語・韓国語・中国語・ポルトガル語の5言語に表示が切り替えられる。こうしたバイリンガル機能がどのような範囲で利用出来るかは、発表記事を参照してほしい。
メールはS!メール(SMSとMMS)に対応しており、日本語と英語の送受信に対応している。SMSに関しては、さらに韓国語の送受信も可能だ。日本語入力システムはモバイルWnnを採用した。
充実のカメラ機能
730SCのカメラは130万画素CMOSで、最大960×1280ピクセルの画像を撮影できる。シーンとエフェクトのモード選択も可能で、シーンは、オートのほか、晴天/白熱灯/蛍光灯/曇りを用意。エフェクトはセピア/ネガポジ反転/モノクロ/アクア/グリーンの5種類を備える。
本体のデータフォルダ容量が36Mバイトと比較的少なめで、外部メモリスロットも装備されていない。ただし、撮影画像はS!メールに添付できほか、赤外線通信を使ってほかの端末に送信することも可能だ。
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