調査リポート

3割超が“うちの子はケータイ依存”――親自身も3割が依存

ネットエイジアが大阪府の小中学生と保護者を対象とした、ケータイ依存に関する意識調査の結果を発表。親の3割が、自分の子供はケータイに依存していると回答しており、女子中学生の子供を持つ親は約5割と高い割合を示した。

 ネットエイジアは12月12日、“小中学生と保護者の「ケータイ依存」に関する調査(大阪府)”の結果を発表した。調査は大阪府在住で公立の小学校・中学校に通う子供がいる22歳から59歳のケータイユーザーを対象に12月5日から同7日まで実施したもので、有効サンプル数は270人。

 同調査でケータイを所有している子供を持つ親に、「自分の子供はケータイ依存だと思うか?」と聞いたところ、12.0%が「思う」と回答しており、「やや思う」と回答した22.2%と合わせて「思う(計)」は34.2%となった。子供の性別学齢別では、女子中学生ではケータイ依存だと「思う(計)」は48.8%と高い割合を示した。

 自分自身がケータイ依存だと思うかどうかを聞いたところ、「思う」と回答した親の割合は5.2%、「やや思う」と回答した割合は25.6%で、合わせて30.8%の親が「自分はケータイ依存」だと思っていることが分かった。

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 なお、ケータイを所有している子供を持つ親で、自分がケータイ依存だと「思う(計)」人のうち、自分の子供もケータイ依存だと「思う(計)」親は約半数の45.5%だった。他方、自分はケータイ依存だと「あまり思わない」「思わない」と答えた「思わない(計)」人では、自分の子供がケータイ依存であると「思う(計)」と答えた割合は27.0%、逆に「思わない(計)」と答えた割合は65.0%だった。

 自分の子供がケータイを持つことで安心できる点・便利な点について複数回答形式で聞くと、最も多かったのが「いつでも連絡が取れること」で93.3%。以下、「GPS機能で子供がどこにいるか分かること」が52.2%、「(機種によっては)防犯ブザーがついていること」が28.5%と続いた。

 自分の子供がケータイを持つことに対する不安や心配に思う点については、「出会い系などの有害サイトへの関与」が75.2%、「学校裏サイトやプロフ・掲示板での誹謗中傷・イジメ」が72.6%、「迷惑メールやワンクリック詐欺などの被害」が67.0%と並んだ。ケータイを所有していない子供の親は、ケータイを所有している子供の親よりも、「高額なケータイ利用料」では44.6ポイント、「ケータイ依存による学力の低下」では24.0ポイント、「ゲームのやりすぎ」では31.2ポイント高い割合で心配していることが分かった。

 各キャリアで子供用のケータイが出ていることを知っているかをか聞くと、全体では97.4%が「知っている」と回答した。自由回答形式で子供用ケータイで欲しい機能について聞くと、「何かあった時にボタン1つで警察などに通報できる機能」などの緊急時用の機能、「辞書機能(英和・国語)」などの学習ツール、また、「危険なサイトは接続しても回線が切れる機能」「子供のメールの送受信履歴や内容を親の携帯から確認できる機能」などの利用制限の設定と利用状況を常に把握できる機能を求める声があった。また「小学校高学年になると嫌がるような子供っぽさが困る」など、デザインの子供っぽさを指摘する意見もみられた。

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