ニュース
小型PHSモジュール「W-SIM」を巡る特許裁判、ウィルコム勝訴が確定
ウィルコムは、HDTから起こされていた「W-SIM」を巡る特許裁判について、HDTが控訴を取り下げたことからウィルコム勝訴の判決が確定したことを発表した。
ウィルコムは1月15日、同社が販売する小型PHSモジュール「W-SIM」の特許権めぐってHDT(旧ヒューネット・ディスプレイテクノロジー)と争っていた裁判について、ウィルコム勝訴の判決が確定したことを発表した。
HDTは2006年3月、ウィルコムのW-SIMが自社の持つ特許権を侵害しているとして、W-SIM端末の販売差し止めを求める訴訟を東京地方裁判所に提起した(平成18年(ワ)第6108号 特許権侵害差止請求事件)。ウィルコム側は、HDTが主張する特許の有効性に疑問があることや、W-SIMがHDTの特許を侵害していないことを主張。2006年12月にウィルコム勝訴の判決が言い渡された。
その後HDTは地裁判決が不服として控訴したが、2009年1月13日にHDTが控訴を取り下げたことから、ウィルコム勝訴の判決が確定した。HDTが主張していた特許については、W-SIMを製造するネットインデックスが2006年10月13日に特許無効審判を特許庁に請求。2007年5月16日に特許無効と判断され、HDTが審決取消訴訟を起こしていたが、最終的に2008年12月11日にHDTの特許が無効であることが確定していた。
advertisement
関連記事
ウィルコム、W-SIM裁判に勝訴
ウィルコムは、HDTから訴訟提起されていた小型通信モジュール「W-SIM」を巡る裁判に勝訴したことを明らかにした。「W-SIM訴訟」、影響を受けるのはウィルコムだけではない?
既報のとおり、ヒューネット・ディスプレイテクノロジーはウィルコムの通信モジュール「W-SIM」をめぐり訴訟提起を行った。この訴訟は、携帯業界の今後の方向性にも関わるものだ。- ウィルコム、W-SIMが「特許権侵害」として訴訟提起を受ける
ウィルコムは、同社の通信モジュール「W-SIM」が特許権を侵害しているとして、ヒューネット・ディスプレイテクノロジーから訴訟提起を受けた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.