コラム

第3回 “分離プラン”端末の機種変更、いつがお得?ケータイの「分離プラン」を改めて考える(1/2 ページ)

ケータイの「分離プラン」は、ユーザーが端末購入に至るまで、そして実際にどのくらいの期間で使うことを想定するのかという意識もかなり変えた。また、“分離プランによる年数縛り”がそろそろ終わる人もいるだろう。今回は分離プラン端末における機種変更のタイミングを考察し、その方式別に見る“お得度”を探る。

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解約と機種変更のタイミングで変わってくる、方式別の“お得感”

 一言に「分離プラン」といっても、通信キャリア別に仕組みがかなり異なるのは前回述べた。これらの方式にはもう1点大きな違いがある。それは、継続24カ月未満と24カ月以降に解約、あるいは機種変更する場合だ。

 ソフトバンクモバイルとウィルコム端末は、約24カ月間きっちり利用する場合の毎月の割り引き額が大きい。その分、それ以下の期間で解約すると(割り引かれない分)実質の端末代金がかなり高くなることになる。例えば6カ月程度で解約すると、24カ月間利用した場合と比べて2倍以上となる場合があり、“実質0円”の端末であっても数万円を越えてしまう例もある。

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 短期に解約すると実質端末代金が割高になるのは相応の理由がある。ドコモの「ひとりでも割50」とauの「誰でも割」は2年の継続契約を条件に基本料金を約半額に割り引くかわりに、2年おきの更新月以外に解約すると9950円というかなり高額な契約解除手数料が発生する。これが中途解約するかなり大きな抑止力になっている。

 対してソフトバンクモバイルのホワイトプランは、長期の継続契約条件や高額な解除手数料はない。ただ、実質の端末代金が高くなることが短期解約の抑止力になっている側面がある。ウィルコムのW-VALUE SELECTは契約解除料こそあるが、やや安価(1年以内のみ4200円、1年目以降は2100円)であり、実質の端末代金が高くなるのは同様だ。

 2年、24カ月おきの更新月以外のドコモとau端末は契約解除手数料が9950円が必要。この額を足すと、例えば18カ月ほどになってから解約する場合はソフトバンクモバイルのほうが割安になることもあり、12カ月で解約する場合でもそれほど割高ではない……こういった見方もできる。このようにケータイを分離プランで購入し、継続して使用していくならば、どことなく「24カ月/2年縛り」という条件がまとわりついてくることになる。このため、短期で機種変更を行う場合はやや長期的に考えるとキャリア別に発生コストがかなり異なってくる。

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