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自宅などの場所をうっかり公開してしまうのを防ぐiPhoneカメラ「GeoWiseCamera」今日のアプリ第524回:写真

iPhoneで撮影した写真には位置情報が記録されていて便利に感じることが多い反面、写真に記録された位置情報から思わぬ情報が漏洩してしまうこともあります。「GeoWiseCamera」はこの事故を未然に防ぎます。

 iPhoneのカメラには、「ジオタグ」と呼ばれる撮影した場所の位置情報を書き込む機能があります。便利な機能である一方で、インターネット上で写真を公開・共有すると、自宅などのプライベートな位置情報まで予期せず漏洩してしまう危険もあります。

 「GeoWiseCamera」は、あらかじめプライベートな場所を登録しておくことで、写真を撮影する際に自動で判断し、安全な場合にのみジオタグの情報を付加してくれます。

 写真を共有するiPhoneのアプリの多くは、アップロード時にジオタグが付加されませんが、PCやMacを経由する場合は特に注意が必要です。

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 ジオタグがついたままの写真を公開すると、

  • 自宅や友人宅などの場所
  • 勤務先や学校
  • ズル休みして遊びに行っていたこと

など、プライベートな情報が意図せず知られてしまうことがあります。

 このアプリを使うと、予め登録した場所の周囲で起動した際、カメラのファインダーの上に警告を表示し、自動的にジオタグを無効にします。使い方はシンプルですが、アプリ内に親切なチュートリアルがあるので、万一分からないことがあっても安心です。

 アプリの初回起動時に表示される位置情報利用についての確認は、もちろん「OK」を選択します。プライベートな場所の登録は、設定から「新しいエリアを追加」から行います。

 現在位置または地図から場所を選択。ピンをドロップして場所を決めます。「半径」のスライダーでジオタグを付加しない範囲を100~750メートルの間で指定します。「名前」の欄は、“自宅”などに書き換えておくと分かりやすいと思います。プライベートなエリアは複数登録することが可能。

 撮影のモードは、

  • AUTO:ジオタグ追加を自動で切換え
  • ON:常にジオタグを付加
  • OFF:常にジオタグを付加しない

の3つがあり、画面右したのボタンで切換えができます。

 下が実際に使用した例です。登録した範囲内で撮影をしようとすると赤い警告、範囲を出ると緑になります。

 iPhoneのカメラのジオタグ付加機能は、「設定」→「一般」→「リセット」→「位置情報の警告をリセット」で初期化することができますが、せっかくの便利な機能なので無効にしてしまうのももったいないいことです。

 ぜひ純正のアプリでも採用してほしい、実用的なカメラアプリだと思います。

今日のアプリ 第524回
タイトル GeoWiseCamera
カテゴリ App Store > 写真
開発 wiggling.net
対応機種 iPhone
価格 230円(リリース記念で115円)

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