“ちっこいのが好き”な人のためのPocket WiFi搭載スマホ──「Sony Ericsson mini」検証:モバイルPCユーザーのセカンド機器に(2/3 ページ)
最近のスマートフォン、でかすぎませんか? PCも持ち歩くし、メインでもないので──。そんなモバイルPCユーザーに向きそうな“ちっこい”Androidスマートフォンが、イー・モバイルの「Sony Ericsson mini」だ。
バランスのよい解像度と快適パフォーマンス
スマートフォンとしての使い勝手をもう少し深く見ていこう。
まず3型/320×480ドットのディスプレイは、悪くない。どころかちょうどいい。解像度は高いに超したことはないのだが、画面サイズに対して必要以上に解像度が高くても、単に見た目が緻密になるというだけで実利用時の情報量拡大にはあまり貢献しない。この点、本機のディスプレイは実用レベルであり、フォントサイズを小さめにしても文字の識別に困ることはない。
一方、アプリケーションによって不便を感じるのは日本語入力だ。ソフトウェアキーボードと変換候補の表示で画面のほとんどを占有してしまう。解像度やサイズそのものというより、縦横比が4:3であるのも要因の1つだろう。標準のPOBoxも不便なほどなので、この点はもう少し配慮がほしかった。
パフォーマンスは、ひとまずかなり「快適」だ。UIは機敏に反応するし、ブラウザのレンダリング速度もかなりのもの。動画再生もディスプレイ解像度に見合ったD1解像度(720×480ドット)のMPEG-4 AVC/H.264(H.264+AAC)であれば、本体に差したmicroSDからでもコマ落ちなく再生できるうえ、CPU負荷が少し高くなるネットワーク越しの再生(DLNAクライアント利用)でも、再生において気になる問題は発生しなかった。
小型スマートフォンというと低価格路線のモデルが多く、パフォーマンスが犠牲になるものも少なくないが、本機に関してはその不安はいらないと思う。この点は、ベンチマークテストで確認しても決して錯覚でないことが分かる。Android 2.3.x搭載の「IS05」、「Xperia SO-01B」とともに代表的なベンチマークソフトの1つ「Quadrant Professional」で比較してみたが、本機のスコアはプロセッサが同一のIS05を上回り、同じ1GHz動作でも旧世代SnapDragonを搭載するSO-01Bの約1.5倍となった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.