レビュー

写真で解説する「MEDIAS LTE N-04D」(1/2 ページ)

NECカシオの「MEDIAS LTE N-04D」が発売され、冬春モデルとして発表されたドコモのXi対応スマートフォンがようやく出そろった。N-04DはMEDIASシリーズ初のLTE対応端末で、ワンセグやおサイフ、赤外線通信などの国内向けサービスに対応し、防水と下り14MbpsのFOMA HIGH-SPEEDに対応する。

 NECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS LTE N-04D」は、NTTドコモの「Xi」サービスに対応するAndroidスマートフォン。2011年10月に発表された製品だが、この春モデルとして2月15日に発売された。これまで発表会などではモックアップや動作が制限されたデモ機しか展示されなかったので、あらためてボディのデザインやユーザーインタフェースなどをチェックしてみたい。

「MEDIAS LTE N-04D」。ボディカラーはAdvance Blackのみ

 MEDIAS LTEのタッチパネルは、4.3インチのHD(720×1280ピクセル)表示液晶を採用した。大画面かつ高解像度ということで、PC向けWebサイトやHD動画も鮮明に表示できる。当然、ボディも大きくなり幅は約67ミリで、片手操作はちょっとむずかしいサイズ感だ。ただし、ボディの側面はΣ型に加工されていて、指の収まりは良い。それ以外は全体的に凹凸のないフォルムで、背面のカメラ部もフラット。ボディの厚さは約10.9ミリ(最厚部は約11.3ミリ)と、ぎりぎり1センチ台といっていいだろう。

 なお、同じXi対応で防水仕様、4.3インチのHDタッチパネルを搭載する「ARROWS X LTE F-05D」(富士通製)は、厚さが約9.8ミリ(最厚部約9.9ミリ)と1センチ以下のボディを実現している。

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 ドコモのLTEサービスXiに対応し、最大通信速度は下り75Mbps/上り25Mbps。3GではFOMA HIGH-SPEEDに対応しており、非Xiエリアでの通信速度は下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbpsになる。F-05Dは下り最大速度が7.2Mbpsなので、こちらのスペックはN-04Dのほうが上回っている。

赤いカラーリングが印象的なMEDIAS LTEの側面。左側面には卓上ホルダ用の充電端子(写真=左)、右側面にはボリュームキーと外部接続端子(Micro USB)がある(写真=右)
MEDIAS LTEの上面(写真=左)と底面(写真=右)。上面には電源キーとワンセグアンテナがある。底面にはストラップホールがあるのみ(写真=右)
通話用スピーカーと外部スピーカーは一体で、それぞれを兼ねる(写真=左)。タッチパネル下のキーはセンサー式。ドコモロゴの横は通話用マイク(写真=右)
背面上部にフォトライト、カメラ、赤外線ポート、FeliCaチップをレイアウト(写真=左)。ボリュームキーとMicro USB、電源キーの位置関係(写真=右)

 有効約810万画素のCMOSを採用したアウトカメラは、起動が約0.8秒と高速な「瞬撮カメラ」。この高速起動はホームアプリを“ホーム”に設定した場合で、それ以外(例えばdocomo Palette UI)では遅くなる。撮影間隔も約0.8秒と高速で連続撮影ができる(連写モードとは別)。インカメラは搭載しない。

 ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信といった日本向け機能にも、もちろん対応している。ワンセグは録画も可能だ。ほかのWi-Fi機器に無線LANのアクセスポイントを提供するテザリング機能では、最大5台までの機器に対応する。また、低出力通信が可能なBluetooth 4.0に対応し、同規格に対応した腕時計「G-SHOCK」と端末を連携できる。メールや着信を時計側に通知したり、時計から端末のアラームを鳴らすことで、紛失や盗難に備えられる。対応するG-SHOCK「GB-6900」は3月の発売予定だ。

ワンセグ用アンテナを伸ばしたところ(写真=左)。ワンセグアンテナを端末上面にそって折りたたむと、アンテナを伸ばしてもコンパクトに視聴できる(写真=右)
左側面のMicro USB端子(写真=左)。バッテリー容量は1520mAh。SIMはマイクロSIM。製品には2GバイトのMicro SDが試供品として付属する
製品には卓上ホルダも付属する(写真=左、中央)。装着してもアンテナを伸ばせ、すべてのキーを操作できる(写真=右)
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