写真で解説する「URBANO PROGRESSO」:世界初、タッチパネルがスピーカー(1/2 ページ)
使いやすさとスタイリッシュなデザインを兼ね備えた「URBANO」シリーズが、初めてスマートフォンとして登場。ディスプレイが振動して音声を伝えるレシーバーをスマホとして世界で初めて採用したほか、フィーチャーフォンやDIGNOで好評な機能も搭載した。
auのURBANOシリーズは、使いやすさとスタイリッシュなデザインを兼ね備え、オトナをターゲットにしたシリーズ。これまで初代のシャープ製「URBANO」に始まり、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「URBANO BARONE」「URBANO MOND」「URBANO AFFARE」という計4機種のフィーチャーフォンがリリースされている。
auの夏モデルとして登場した「URBANO PROGRESSO(アルバーノ プログレッソ)」はOSにAndroid4.0を採用しWiMAXに対応した、シリーズ初の京セラ製スマートフォン。ディスプレイ部が振動して音声を伝える京セラ独自のセラミック技術をベースに、KDDIと協力して開発した「スマートソニックレシーバー」を世界で初めてスマートフォンに搭載している。なお、名称内の“PROGRESSO”とは「進歩」「進展」を意味し、フィーチャーフォンからスマートフォンへの進化、新機能搭載によるデバイスの進化を表す。発売は2012年5月下旬以降の予定。
デザインのアクセントとして金属調のフレームを採用しているが、さりげない輝きで落ち着いた印象だ。背面はラウンド形状で、手になじみ持ちやすい。ディスプレイは4インチのワイドVGA(800×480ピクセル)有機ELを採用。WiMAXに対応し、最大8台までのWi-Fi機器を接続できるテザリングが利用できる。IPX5/IPX7等級の防水、IP5X等級の防塵性能を備え、赤外線通信、ワンセグ、おサイフケータイにも対応した。このほか、Bluetooth 3.0、グローバルパスポートCDMA/GSM/UMTS/GPRS、WIN HIGH SPEED、緊急速報メールなどに対応。なお、イヤフォンジャックは装備していない。チップセットはQualcommのMSM8655で1.4GHzシングルコア。本体メモリはROMが4Gバイト、RAMが1Gバイトとなっている。
聞きやすさを追求した世界初の機能を搭載
URBANO PROGRESSO最大の特徴が、ディスプレイパネルが振動して音声を伝える「スマートソニックレシーバー」の採用だ。フィーチャーフォンではいくつか搭載実績のある技術だが、スマートフォンに搭載されるのは世界で初めて。
スマートソニックレシーバーは、通話時の相手の声を本体内の圧電素子が振動に変え、ディスプレイを広範囲に振動させる。振動するディスプレイを耳に当てることで相手の声が聞こえるので、受話スピーカーの位置を気にする必要がない。また、耳を広く覆うように当てることができるので、雑踏の中でも相手の声が聞きやすくなる。なお、振動はディスプレイから背面パネルにも伝わるため、本体背面を耳に当てても音が聞こえる。ただし、自分の声を伝える通話マイクが本体正面にあるため、“会話”をするときは避けた方がよさそうだ。時報や天気予報など、相手の声を聞くだけなら便利かもしれない。
このほか、無音部分を利用し、通話相手の話すスピードをゆっくりにして聞き取りやすくする「ゆっくり通話」、2つのマイクを利用して自分の声と周囲の雑音を区別し、雑音だけを低減させて相手に自分の声を伝えやすくする「ノイズキャンセル」も搭載されている。
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