「“買い切り型”の新市場を作り出す」――キーマンが語る「ドラクエ」のスマホ展開(後編):スマホアプリの最前線(3/3 ページ)
「ドラゴンクエスト」シリーズのスマホ展開を仕掛けるスクウェア・エニックスのキーマン2人へのインタビュー後編。スマホ市場におけるゲームの売り方、見せ方について聞いた。
ドラクエを知らない人へ 狙うはアジア展開
―― 今後のスマホ市場での展開を教えてください。
三宅氏 歴代のタイトルは、どういう順番になるかは分からないですが随時配信していきます。あと、Android向けに配信している「ドラゴンクエスト モンスターズ WANTED!」も、ドラクエIと合わせてダウンロード数が増えました。ポータルアプリからも落とせるので、今回初めて知ったという人も多いと思います。
藤本氏 スマホ向けの新作タイトル「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」も近々案内を出すと思います。
―― 海外展開は考えてますか。
藤本氏 アジア展開を考えています。日本と同じ展開をしてもドラクエを知らない国では通用しないので、国別に展開の仕方は変えていきます。
三宅氏 残念なことですが、東南アジアや中国の30~40代の人は、海賊版のドラクエで遊んでいる人も多く、知名度はあるようです。ただ、最近のスマホやPCで遊んでる若い人には意外とドラクエは知られてない印象ですね。買い切りでの提供が難しい市場ですが、グローバルに展開できるのがスマホ市場のウリだとおもいます。
ドラクエシリーズのスマホ展開は、従来のドラクエファンだけでなく、これまでドラクエに触れる機会のなかったスマホユーザーたちにも大きなインパクトを残した。だが、スマホ市場は「パズル&ドラゴンズ」をはじめ、まだまだF2Pモデルが主流だ。ドラクエが、“買い切り型”という新たな市場の先駆者となるのだろうか。コンシューマーゲームを作ってきたプレイヤーたちの今後の動向にも注目が集まる。
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