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羊の皮をかぶったひつじ? 「オハナス」と「しゃべってコンシェル」の+dな関係ドコモの狙いは?(1/3 ページ)

ドコモとタカラトミーが発表した「オハナス」は、クラウド処理で自然な会話が楽しめるコミュニケーショントイ。「しゃべってコンシェル」を応用した自然対話プラットフォームを採用している。

 タカラトミーとNTTドコモは6月4日、自然な会話のやりとりが楽しめるコミュニケーショントイ「OHaNAS」(オハナス)を発表した。ドコモの「しゃべってコンシェル」に使われている技術を採用し、話しかけることでネット検索の結果や天気予報を教えてくれたり、雑談やしりとり、お題に合わせて俳句を作るといった高度な対話機能を実現した。


タカラトミーとドコモが共同開発した「OHaNAS」(オハナス)。遊ぶにはネットにつながるスマホかタブレットが必要

発表会に出席したドコモ加藤社長(左)とタカラトミーのG・H・メイ副社長兼COO

 遊ぶには専用アプリをインストールしたスマートフォンかタブレット(iOS 8.3またはAndroid OS 4.2以降)が必要で、スマホとはBluetoothでペアリングする。ドコモのクラウドを利用するものの、ドコモ回線を契約している必要はなく、他キャリアのスマホやWi-Fiタブレットでもネットに接続するデバイスであれば利用可能。月額料金については購入後2年間は無料だが、それ以降については未定としている。

「オハナス」の起動
○○をお題に俳句を作ってもらった

左から

右から

後ろから

 目のLEDが8色に光って話しかけるタイミングなどの状態を知らせるほか、タッチセンサーと振動センサーも内蔵しており、なでたり揺らしたりといった操作への反応も楽しめる。なお可動部分はなく、自ら動くことはできない。

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リボンを付けるなどおしゃれも

音声でネット検索ができるだけでなく、雑談や言葉遊びにも対応。NGワードも設定されており、おもちゃとしてふさわしくない発言は慎むようになっている

 スマホ経由でネット接続していないと自然な会話はできないが、本体だけでもあいさつ程度の簡単な会話は可能だ。サイズは160(幅)×160(高さ)×160(奥行き)ミリ、プロフィール設定によると重量は“秘密”。電源は単二形アルカリ電池3本のほか、オプションでACアダプターも用意した。好物はうどんだが“食べたことはない”という。発売は10月1日で、価格は1万9800円(税別)。


“Organized Human interface and Network Artificial intelligence System”を略してOHaNAS(オハナス)

 ネーミングは「おはなし」して「はなしに花が咲く」という意味が由来だが、“Organized Human interface and Network Artificial intelligence System”を略したものでもある。ボディは動物の中でも聴力に優れるという羊をモチーフにデザイン。しゃべってコンシェルの技術を応用していることから、しゃべってコンシェルやiコンシェルを代表するドコモのキャラクター「ひつじのしつじ君」もある程度意識しているという。


先輩格(?)の「ひつじのしつじ君」
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