WiMAX 2+とSoftBank Airに新機種/mineo、全ユーザーでパケットシェアする新サービス:5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(1/2 ページ)
WiMAX 2+のモバイルWi-Fiルーターに久しぶりの新機種「WX02」が登場。ソフトバンクは「SoftBank Air」に下り最大261Mbpsの専用端末を発売した。パケットをユーザー全員でシェアできるmineoの「フリータンク」とは?
UQ、下り最大220Mbps対応の「WX02」を発売
UQコミュニケーションズ(以下、UQ)は11月12日、NECプラットフォームズ製のモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX02」(以下、WX02)を発表した。11月20日よりパールホワイトを、27日よりマットブラックをそれぞれ販売している。
WX02は、NECプラットフォームズ製のモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX01」と同じく4×4 MIMOに対応し、WiMAX 2+の20MHz幅で下り最大220Mbpsの通信が行える製品。サポートする通信方式はWiMAX 2+とWiMAXで、auの4G LTEには非対応だ。通信面の仕様は、前モデルであるWX01と同等で、WX01のマイナーチェンジモデルといえる。
WX01と比べてWX02が進化したポイントとしては、連続通信時間の延長、バッテリー残量が一定値以下になると4×4 MIMOを無効化して連続通信時間を延長する「バランスモード」の新搭載、本体に「直近3日間」の通信量が分かりやすく表示できるようになった点などがある。いずれも「小粒」な改善ではあるが、前モデルと比べて確実に使い勝手が改善された。
UQが販売するモバイルWi-Fiルーターで下り最大220Mbpsに対応するのは、WX02(およびWX01)のほかにHuawei製の「Speed Wi-Fi NEXT W01」がある。W01はキャリアアグリゲーション(CA)で通信速度を下り最大220Mbpsにしたモデルだ。
UQはCA対応エリアを10月末に全国へ拡大したため、エリア展開で先行していた4×4 MIMO方式のW01と今回のWX02とでは、下り最大220Mbpsが利用できるエリアはそれほど大きく違わないと考えて良さそうだ。
またW01とWX02の大きな違いは、W01がエリアの広いauの4G LTEをサポートしているのに対して、WX02は非対応なこと。また、WX02ではWiMAXをサポートしているのに対して、W01では非対応となっている。
対応ネットワーク | WX02 | WX01 | W01 |
---|---|---|---|
WiMAX | ○ | ○ | × |
WiMAX 2+ | ○ | ○ | ○ |
au 4G LTE | × | × | ○ |
どちらの機種もそれぞれに非対応の通信方式があるため、WiMAX 2+の下り最大220Mbps対応機種では「全部入り」の機種が存在しないのは悩ましい。ただ、初代WiMAXは周波数帯域の縮小によって通信速度が下り最大13.3Mbpsへと低速化している点や、WiMAX 2+の通信量が直近3日間で3Gバイトを超えた場合の通信速度が、実測値で最大6Mbps程度まで改善されている点を踏まえて考えると、初代WiMAXの最大の特徴である「通信量無制限」のメリットは以前と比べると小さい。
UQ、公式アクセサリーショップをオープン、端末補償サービスも提供開始
UQは11月20日に、公式アクセサリーショップをオープンした。オンラインストア上でバッテリーパックやACアダプター、クレードルなど各種アクセサリが購入可能になった。
アクセサリーショップの商品数はそれほど多くはないが、バッテリーパックが交換できるWX01やWX02のユーザーにとっては、交換用の純正バッテリーが購入しやすくなって便利だ。
なおUQアクセサリーショップはオープンを記念し、12月1日よりWX01およびW01向けのクレードルが税込1円になるキャンペーンを開催中だ。クレードルを持っていないユーザーはもちろん、既に持っているユーザーも追加購入するチャンスだ。
このほかUQでは、12月1日より端末補償サービスを開始した。月額380円(税別)を支払うことで、WiMAX 2+対応機器の故障、盗難、紛失などのトラブル発生時に電話1本で同一機種を入手できる。実際に補償サービスを利用する際は、月額料金とは別にトラブルの種類や発生回数に応じて、最大で5300円(税別)の負担金が発生する。
モバイルWi-Fiルーターはスマートフォンと比べて端末代が安いため、端末補償サービスの月額料金や負担金がもう少し安価だとうれしい。いずれにせよ、WiMAX 2+対応ルーターの故障などが心配な場合は安心できるサービスといえる。
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